一見アインシュタインの顔だが、目を細めたり離したりするとマリリン・モンローに見える。
「ひも」理論の間の双対性の比喩として引用してあった。
10次元の時空を仮定する「ひも」理論は5種類あり、「ひも結合定数」を推定する近似計算法でパラメータの使い方が異なり、2つずつ互いに双対関係にあるが、11次元の時空なら厳密解が有り、1つのM理論として統一できる、と。
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アインシュタインの一般相対性理論の方程式は10本あり、各方程式が他の方程式に複雑に依存している。
アインシュタインの「宇宙定数」は空間構造を満たしている目に見えない「暗黒エネルギー」の量を特定し、普通の物質が生む引力的重力を打消す斥力的重力になる。
アインシュタインは宇宙が静的だという先入観でこの定数を導入したが、どのように生じるかまで言及していない。
量子力学の不確定性原理によれば、量子場に「ゆらぎ」があり、空の空間でも活動が生じるという微視的メカニズムが寄与している、と。
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原題は
The Hidden Reality:
Parallel Universes and the Deep Laws of the Cosmos.
文中では、Reality は「宇宙の実像」あるいは単に「現実」などとしてある。
われわれに知っている宇宙には境界(あるいは限界)が有り、
その向こうに別の宇宙がある。
こうした宇宙の本質の解明に、日常的経験は役に立たない。
実験や観測も通じない。
数学的方法だけが理論を導く、と。
数学的議論が抜けているので哲学の復活かと誤解を招きかねない部分もある。
また、数学で「隠れていた世界」が明らかになったと受け取るとしたら、それも誤解。
Hidden Realityとは、この世界を理解するための「潜在変数」のようなものだと理解したら、多少数学的と言えるのではないだろうか。
それにしても色々な多宇宙の考え方が有って面白い。
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