原題は
The Hidden Reality:
Parallel Universes and the Deep Laws of the Cosmos.
文中では、Reality は「宇宙の実像」あるいは単に「現実」などとしてある。
われわれに知っている宇宙には境界(あるいは限界)が有り、
その向こうに別の宇宙がある。
こうした宇宙の本質の解明に、日常的経験は役に立たない。
実験や観測も通じない。
数学的方法だけが理論を導く、と。
数学的議論が抜けているので哲学の復活かと誤解を招きかねない部分もある。
また、数学で「隠れていた世界」が明らかになったと受け取るとしたら、それも誤解。
Hidden Realityとは、この世界を理解するための「潜在変数」のようなものだと理解したら、多少数学的と言えるのではないだろうか。
それにしても色々な多宇宙の考え方が有って面白い。
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