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聖州最低賃金R$560へ 10・89%増の大胆調整に 州GDP伸び率も加味

2010-02-12 09:45:44 | Weblog
サンパウロ州のジョゼ・セーラ知事(PSDB党)は9日、同州の最低賃金を現行の505レアルから560レアルに変更する案を発表した。10・89%アップの調整率は、同州のGDP(国内総生産)伸長率を基準に組み込むという初の試み。「聖州の経済活動を考慮すると、連邦政府規定額(510レアル)を50レアル上回るのは妥当」と理由づけた。州議会の承認を経て施行される。



 2007年に州独自の最低賃金を導入した聖州は、調整率はこれまで前々年度のインフレ率(全国消費者物価指数=INPC)や国の最低賃金調整率を参考にしていた。ところが今年は、州のGDP伸び率を新たに基準に加えた。

 打診した州雇用労働関係局のアフィフ局長によると、聖州の08年GDP伸び率は6・9%、全国平均(4・71%)を大きく上回る高さで、全国をリードする州の経済活動を考慮した場合、これを調整基準に組み込むのは妥当だという。

 セーラ知事は12・22%の調整をした昨年と同基準を採用することを考えていたようだが、8日夜の会議で同局長の強い意向を受けて決定した。

 調整率でいうと、聖州の10・89%は9・68%の国家調整率を上回り、額でも45レアルの国家に対し聖州は50レアルと5レアル上回ることになった。

 ただ、事前書類では10レアル低い550レアルの記述があり、公式発表の場で変更理由を問われた知事は、「分からない。何かのミスだろう」と曖昧に返答。何らかの意図を持って、直前に引き上げたことも考えられる。

 知事は発表中、公共交通機関や技術教育の改善などに触れ、労働者階級の支援を強調。大統領選出馬が確実視される知事が、連邦政府以上の大胆な数値を打ち出し、対立する与党PTを牽制する目的かどうかは定かではないが、全国の低所得層に対してアピールとなったのは事実だ。

 IBGE(ブラジル地理統計院)の最新統計によると、聖州労働者の7割が580レアル以上の賃金を受け取っており、今回の調整で恩恵を受けるのは、国家基準が満たされていない労働者や集団契約の労働者など推定140万人。

 10・89%の調整率が適用されるのは、最低賃金3種のうち地域労働者や家事手伝い、モトボーイなど。商売やテレマーケティング、給仕などに携わる人は7・54%上げた570レアル。経営者や保健分野関係者などは6・42%アップの580レアルとなる。

 調整は州議会で審議・承認後、施行される。議会日程は現段階では未定だが、知事は今月内の承認を見越している。

 州の最低賃金=州が独自に最低賃金を制定しているのは全伯で5州のみ。聖州を除く金額順では、パラナ(605レアル)、サンタカタリーナ(587レアル)、リオ(512レアル)、リオ・グランデ・ド・スル(511レアル)。リオは581レアルへの引き上げが議会で承認されている。


1レアルーーーー1.8ドルぐらいかな
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