物語の根源
つらつら考えますと、どんな小説もドラマも芝居も根っこは同じで、
--------大切なものを失った悲しみ。
を描いているのではないか、と思います。その日とによって愛だったり。プライドだったり、
親兄弟だったり、恋人だったり、あるいはお金だったり、親の遺品だったり、友だちとの約束
だったり・・・・・その大事にしていたものか突如なくなったときに、どうするか。あるいは、
失わないために何をするかということが、物語の根源になっているような気ががします。
これは小説のあとがきにあた一文ですが、「現実は小説より奇なり」と申しますごとくに、
広い世の中には、小説のような悲しみや苦しみを味わっている人々が少なからず、おられます。
その意味からも、日頃から小説の中でいろんな人生の場面を文字を通して味わい、考える機会に
したいものです。