やさしさの裏側

今日大ボスと話す機会があった。世間話をして、突然言い出す。
「私は女性にはやさしく、男性には厳しいといわれる。実際そうだと思う」
確かに、男性とくに管理職への怒り方は激しいものがある。
女性に対しては甘いので、
異様な数のバレンタインチョコを取得するくらい人気がある。
「でもね。実際は逆なんだよ。わかるか」
男性に厳しいのは、将来のことを思い細かく指導してしまうから。
将来のためのやさしさなのだ、親の愛情と同じ。
甘いというのは見て見ぬ振りをする。
つまり、将来のための指導をしていないということ。
その場しのぎのやさしさで、
それに自分で気づきなおしていかないと
自分の進歩はないということ。
「昔、女の子を二人指導したことがある。男性と同じように扱っても、
片方を誉めると女同士の扱いが違うとひがむし、厳しくすると泣く。
それ以来、女の子には”やさしく”するようにしている」

楽だから仕事が楽しいと思うのは大間違いといいたかったようだ。
将来への投資について、今考えている女性社員は少ないだろう。
女だから無理とあきらめている人が大半だろう。


直属のボスも私には甘い。丁寧に指導する。
野郎どもは「俺たちを人間と見ていない」というが、
ボスの本音は「男だったら自分で昇って来い」ということで、
私の対しては、自分の足手まといにならないように、
恨まれないようにと、丁寧に仕事を教えてくれるということだろう。

やさしさの裏側を知った一日だった。

しかし、これにはもうひとつ裏があって、
席にだれもいなかった。ひとりお留守番。
データ入力に飽きてしまい、
昨日の「ら族の歳時記」のアクセス者チェックをしていたら、
大ボスが音を立てずに後ろに立っていた。。。
当然、叱らなかった。

ごめんなさい。明日から改心し精進します。