再会

病気をすると友達が減る。
誤解を受けやすいタイプで
女の子のノリに乗り切れない私は
もともと友達が少なかった。
病気をする。
一年休学するほど長い入院で、
少ない友達を失う。
「同じ学年を２回やったのだから
その分、友達が増えたのでは」という人もいるが、
常にいっしょにいないと友人関係はなくなる。
また2回目の時は、入院を繰り返し、
病院から学校に半日だけ授業を受けに
行くようなことをしていたため、
時間の共有もできず、同じクラスでも
話したことのない人がたくさんいた。

そして、ますます病気は重くなっていく。
外出することも電話することも
できなくなっていく。
そうなると新しい友達は増えない。
古い友達も年賀状のやり取りだけ。
でも、そのうちにどちらかが連続して
書かなくなると年賀状だけの付き合いも
なくなる。


今日会った友達は
２３年前に知り合って友達。
年賀状だけの付き合いになり
途切れそうになったことが何度もあった。
何度も転機はあった。
一回目は、彼女の出産後。
「旦那が遅くてぜんぜん人間語を
しゃべっていない」と電話してくれた。
二回目は「家を建てた。遊びに来て」と
電話くれて遊びにいった。
その後、コメントさえもないまたまた
長い年賀状だけの付き合い。
三回目の転機は、
「主人が海外赴任することになった」と
電話をくれ、いろいろな不安を聞く。
そして、私がパソコンのメルアドをもっている
ことを伝え、メル友として付き合うようになった。

今回帰国した。家に遊びに行く。
懐かしい話し方。
最近ないお互いのマシンガントーク。
自分では思い出せなくなっていた
高校時代のできことの一片を
思い出させてくれた。
自分にもいいときがあったんだということを
思い出す。

時間はあったとまに過ぎた。
「すごく表情がいい。
生き生きしている。
充実しているんだね」といわれた。
表情がいいって中学の頃言われたきり。
うれしいようではずかしい。

やはり、昔の友達のテンポはいい。
また、長電話しようね。会おうね。と思う。

以前、道で同級生に会っても
気がつかないふりして通り過ぎていた。
過去のすべてを封印していたから。
同じ時間を今も共有できないとおもっていたから。
今なら、「〇〇さんじゃない？」と声を
かけて、近況を聞いてみよう。
そこからもう一度友達をはじめても
いいじゃないかと思った。

本当縁があるなら、
どこかで再開するチャンスはある。

今日はとってもきもちのいい一日だった。
エネルギーをもらい、
また自分で作ったような気がする。
本当に運が開けてきたような気がする。