ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

逢い引き

2005-12-09 23:25:03 | Weblog
最近彼に逢っていない。
私の透析の関係で、
月・水・金曜日しかあえない。
(アブノーマルな関係だから土日は無理)

12月は忘年会シーズン。
またやたら会議が多い。
会議資料作りのための残業に、
会議のあとの懇親会と
いろいろ忙しくスケジュールが合わない。

定時後携帯にメールがあった。
「7時頃、君の家の近くの駅で会わないか。
ひと目、顔がみたい」と。
今日は午後から社外に出ていたらしい。
当初遅くなる予定が早く帰れるように
なったようだった。

私は一端、家に帰り
「駅前の本屋に行って来る」といって
家を出た。

本屋で立ち読みしながら彼を待った。
証拠のため本を買った。

人の眼をさけ、駅から少し離れたところで、
彼との待ち合わせに成功。
「喫茶店に行こう」

しかし、最近は喫茶店で待ち合わせと
いうものもないし、
寂れた駅には喫茶店もない。
あることにはあるが、7時閉店とか
8時閉店で長居はできない。

それに、「本屋に行く」にしては
時間がかかりすぎるので
あまり一緒にはいられない。
帰らねば。

結局、暗い夜道を歩いた。
「逢い引きだね。」と言いながら。
彼は私の手をとって、
彼のコートのポケットの中にいれてくれた。
男性のコートのポケットは大きいんだ。
手をつないだまま入る。

もっと長くいたい彼と
地元で誰かに会ってしまうのではと
気が気でない私で、
彼を振りきるようにその日は帰った。

久しぶりに彼の顔がみることができて
うれしかった。
こういう会い方は、
中途半端であり、危険性を含んでいるので
もう止めようと思った。
コメント (1)
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