透析の時、
「血痰が出たみたいだけど
大丈夫?」
と聞かれる。
「はあ????」
「申し送りがそうなっていて」
心当たりがある。
前回の透析の時、
アレルギーがひどすぎて
粘膜の炎症がひどすぎて
くしゃみをすると
血の塊が出てくる。
抗凝固剤を一律ヘパリンにしたため、
出血傾向が強くて
今まで低分子ヘパリンを
25年以上使っていた私にとって
この微量の出血が透析中の鼻血に
結びついてしまうかわからなくて、
一応申告した。
以前だったらこのぐらい大丈夫と
黙っていたと思う。
それをその日受け持ちのの臨床工学士が
勝手に「血痰」と思い込んだのか、
その日の看護師のトップに伝え
そのトップがやってきて
「血痰が出たって?」と聞いてきた。
「くしゃみしての血の塊。
鼻からだから血痰じゃないし」
と説明したが、
この看護師、痰はどこから
でてくるものかが知らないようで
「血痰」と報告したと想像できた。
で。。説明すると
「だろうね。
そんなことだと思った。
『血痰が出るようでは透析をせずに
ドクターに報告をしないと
いけないはずなのに
どうーして報告しなかったんですか。』
と問い詰めたら、
『少しならいいかなと思って』だって。
痰がどこから出てくるかも理解してないし、
緊急時の対応を理解してないし。。。
あれが上司と思うと腹立つ。。。」
という話があった。
私でも痰は気管支から出てくると知っている。
若い臨床工学士はともかく
看護師歴30年超の方がそれを知らないとは。。
また、緊急時対応がわからないとは
情けない。。。。
専門性がある分野になると
自分の分野以外のことは
忘れてしまうものなのか。
最近思うことは、
総合病院からの転職組の方が
緊急時対応がすぐれているってこと。
血圧低下以外の急病・急変に優れている。
メインの病気があって、
他の病気を持っている場合、
他の病気の症状がどのように出るか、
その場合の対処方法について、
その都度頭に入れてきている。
透析の場合、
他の病気については受け持ちが
把握しているだけで
他のスタッフが把握しているとは
思えない。
その受け持ちについても
前任者からの申し送りだけで
新たに調べようとしないこともある。
透析の専門性も大事だけれど、
医療の一般知識を忘れないでほしいし、
「頭が痛い」「お腹が痛い」という訴えを
ただ次の人に申し送るのでなく、
こういう疾病を起こしていないかという
疑いの目で見て、
おかしいシグナルがあったら
すみやかに医者に報告して
指示をもらってほしいと
つくづく思う。
ホント、痰がどこから
出るかもしらないとは。。。。