「作家で食べていける?」
ということを遠まわしにきかれた時期がありました。
「難しいと思います。ベストセラー作家になれば、話は別ですけど」
そんなふうに答えたことが、何度かあった記憶があります。
印税生活をしようとすると、たくさん本が売れなければなりません。
これだけ多くの方が、ブログ、フェイスブック、インスタグラムで発信できる社会です。
難しいと言わざるをえません。
売れる本をつくりあげる工程は
出版社の方ですら頭を悩ませているのが現実かなぁ、と思ったりします。
本を出版後、私はいくつかの出版社に自分の原稿を持って営業に行きました。
警備の方に入口でとめられたり。
↓
(アポをとっていないため)
なんとなく警備をかわして社内に入れ、
↓
(なぜ入れてしまったのか、今もわかりません!)
社員さんとお話ができたこともありました。
そのなかで座って話を聞いてくれたある出版社の方の一言が、
私の人生を変えたといっても過言ではありません
「出版業界すべての会社の利益を合わせても、トヨタに勝てないんだよ。
あなたが作家として成功できる確率は宝くじに近い。
でも人生は宝くじのようなものでしょ。
だから書いて、書き続けて、納得できたらまた出版社に売り込めばいい」
この方との出会いで、
私はまず仕事を一生懸命し、自分の力で稼いで生活をし、日常を楽しみ、
税金をちゃんと払い、社会を学ばなくちゃ。
結婚もできたらしてみたい
と、よくわからないスイッチが入りました(笑)
現実をしっかり生きてなお、それでも本を出版したかったら
その時は原稿を持って、自分が好きな出版社にまた営業に行こう!!
そんな気持ちを抱いた頃、すでに三十路は超えていましたが!
気づいた時が、行動する時!
そんな気持ちでいました。
生きることは、選択と放棄のくり返し。
ならば、納得いく選択をし続けていきたいです。
イフ・ウィー・ホールド・オン・トゥゲザー ダイアナ・ロス.flv