医師の集まりでのこと、一日の最後の催しのパブでのひととき、議論が戦わされた
イスラエル人の医師が言った
「我が国の医療は非常に進んでおりましてね
ある人から眼球を取り出して別の人に移植することが可能なのです
しかも、その効果は6週間も期待できるのです」
ドイツ人医師が言った
「はっ、そんなの何でもありませんな
ドイツではですな、ある人物から肺を取り出してですよ
他の誰かに移植することが可能なのですぞ
しかも一月もの間、その効果が期待できるのです」
ロシア人の医師が言った
「我が国では、医療が実に進んでおりましてな
ある人物から心臓の半分を取り出して別の人物に移植することが可能です
しかも、その効果は両者とも2週間、期待できるのです」
アメリカ人の医師が、もうこれ以上待っていられないとばかりに言った
「そ、そ、そんなもん、何でもありませんな
我が国なんかではですな、ハリウッドからですな、
“asshole - 大馬鹿もん”を取り出してですな
ホワイトハウスに据え付けることができるのですよ
いいですか、しかもですね
何と国民の半分が次の日までその効果を期待できるのですぞ」
オールドミスのプリム女史が女子大で話をしていた
「宜しいですか、皆さん」プリム女史は言った
「外出なさる時は、よ～く覚えておきましょう
いいですか、通りではノースモーキングです、公でのはしたない行いは慎みましょう
また、殿方にうるさく言い寄られた時は自分自身にこう問うてみましょう……
“ほんの小一時間ほどの快楽は果たして、生涯を棒に振ることに値するのだろうか ? ”と。
宜しいですね、では、何か質問はございますか ?」
講堂の後ろで誰かが大きな声で言った
「あの～ どうしたら“小一時間”ももたせられるのですか ? 」
イギリス人とアメリカ人とポーランド人が一緒にサファリをしにアフリカへ出かけた
サファリの初日、各々別々に猟に出ることになり
三人はそれぞれ異なる方角へ出かけていった
その晩、キャンプで再会した三人は猟の成果を披露し合った
「いやいや実に素晴らしい一日でした」イギリス人が言った
「私はライオンを一頭、ゾウを二頭、それからカバを一頭しとめました」
「そんなの屁でもなェ」アメリカ人が言った
「オレはライオンを二頭、サイを三頭、それにキリンを一頭しとめたぜ」
「オラはあんたらよりもっとすごいよ」ポーランド人が言った
「何しろ“ノーノー”を75匹もしとめたんだからさ」
イギリス人とアメリカ人は顔を見合わせるとポーランド人に
その“ノーノー”というのは
一体全体、どんな外見をしているのかと尋ねた
「ああ」ポーランド人は言った
「“ノーノー”はさ、二本足で歩くだ
ほんでもって肌の色は黒くて、髪の毛はチリチリにカールしてるのさ
で、こう、銃を向けるでしょ
するとさ“ノーノー ! ノーノー !”って叫ぶんのさ」
ハーミッュとマギー・マクタヴィス夫妻が
『奇跡』という題の映画を見るために行列に並んでいた
チケット売り場の娘はハーミッュに、もう安い席は空いていません
6ドルの席があと少し残っているだけです、と告げた
ハーミッュは躊躇し、マギーと協議した
そして 遂に 5 ドル札 2 枚と一握りの小銭を捻出した
それを見たハイミー・ゴールドバーグが列から出ると
ベッキーに言った
「おい、もう帰ろうぜ、オレさ、たった今“奇跡”を見ちまったわ
ある晩のこと
主人が眠った後、身体のパーツたちが
身体のどの部分が一番タフな仕事に従事しているのか、話し合っていた
「オレはよ、本当に粗雑な扱い、受けてるぜ」“足”がうめくように言った
「あいつはよ、オレをあの臭せえスニーカーにおし込めてよ
皮がむけるまでジョギングさせやがるんだ……ったく、堪ったもんじゃねェぜ」
「そんなことくらいでは文句を言うには及びませんな」“胃”が言った
「昨日のことですよ
私が、いただいたのはビールにスパゲッティーにアスピリン……それだけです
こうして無事でいるのも奇跡というものですよ」
「おい、お前ら、二人とも黙りやがれ、このタコめ」“Prick - 男性器”がうめいた
「毎晩毎晩よ、あいつはオレを暗いトンネルにぶち込みやがってよ
オレが吐くまで“腕立て伏せ”をさせやがるんだぜ、ったく !!」
バーからふらふらになって出てきたシーマスは千鳥足で墓地へ入っていった
そして、掘られたばかりの墓穴に落ちると、そのまま寝てしまった
朝、工場のサイレンの音で目を覚ましたシーマスは立ち上がると、辺りを見回した
「何たるこっちゃ」手で耳を塞ぎ、シーマスは声を失った
「さ・さ・最後の審判の日だ……しかも、いの一番がオレだなんて」
ある男がバーに入ってくると一杯注文した
そして、おもむろに大きな声で笑い始めた、それはおよそ二分間、続いた
そこにいた全員が彼の方に目をやると、男は突然、笑うのを止めた
そして、今度は泣き、しゃくり上げ始めた、それがおよそ二分間続くと
男の顔は突然、笑い顔になり、再び、制御しがたい馬鹿笑いが始まった
その後、もう一度、泣きの発作、そして再び、笑いの発作という具合にそれは続いた
笑いと泣きの二つの発作が続いたおよそ二十分後
男は不審そうな顔で自分を見つめる人たちに向かって言った
「どうか許して下さい
いえね、今し方、義理の母が崖から転落したんですよ、ハハハハハ
ところが、義理の母が乗っていたのは
ボクの買ったばかりのロールスロイスだったんだよォ～…………」
ある蒸し暑い日のことだった
酋長のブラウン・ベアーとその女房が今にも壊れそうなおんぼろの汽車に乗って大草原を旅していた
酋長は喉が渇いていたので、女房に飲み水を持ってくるように命じた
彼女はよろよろと列車の通路を歩いていき、水が並々と満たされたコップを手に戻ってきた
あっという間にそれを飲み干すと、酋長はもう一杯、所望した
彼女は再び水を取りに行った
二杯目を飲み終えると、酋長はもう一杯、持ってくるように命じた
女房は再び水のある場所へ向かった
彼女は直ぐに戻ってきたが、コップは空っぽだった
「水はどうしたのじゃ ? 」酋長は尋ねた
「申し訳ありません」女房は答えた
「でも、白人が井戸の上に腰を下ろしているものですから」
地獄でビル・ゲイツがみたものは・・・アトゥール・マーチャントより
ビル・ゲイツは、ある日、自動車事故で死に、天国の門のところに行った。神は、「ええと、困ったなあ。わたしは君を天国に送ったものか、地獄に行ってもらうか迷っているんだよ。君は、世界中の家庭にコンピュータを普及させて世の中に大いに貢献したわけだが、あのなんとも忌まわしいウィンドウズ98の作者でもある。そこで、今までこんなことをしたことがなかったのだが、君のケースでは、君自身に行き先を決めてもよいことにした」
ビルはそれに答えて
「神様、感謝します。ところで、天国と地獄の違いはなんでしょうか」
「それぞれに仮に行ってみて、その後に決めるということでどうかな」
「分かりました。ところで、まずどちらにいったらよいでしょうか」
「それは君に任すよ」
「OK。ではまず地獄に行ってみます」と、ビルは地獄へ行った。
そこは、澄んだ水が静かにうち寄せる美しい砂浜だった。そして、たくさんの美女たちが、笑いながら遊び戯れていた。太陽が輝き、過ごしやすい快適さだった。ビルはすっかり気に入った
「実に素晴らしい。もしここが地獄ならば、天国も是非見てみたいのですが」と神にいった。
「よろしい」
そこで彼らは天国に行った。
天国は、はるか雲の高みにあり、天使たちがハープを弾きならしながら歌を歌いつつ浮遊していた。そこは素敵な場所ではあったが、地獄ほどワクワクするようなところではなかった。
ビルは、一瞬、考えた後、決心がついた。
「ええと、わたしは地獄へ行こうと思います」
「よろしい、君の好きにしたらよい」
ということで、ビルは地獄へ行った。
2週間後、神は、あの億万長者が地獄でどう過ごしているのか見に行くことに決めた。神が地獄を訪れると、壁に足かせでつながれたビルが、暗い洞窟のなかで炎に焼かれて叫んでいた。彼は、悪魔たちに火あぶりにされ、拷問を受けていたのだ。
「ビル、どうかねここの様子は」神がこう尋ねた。
「ここは、期待していたところと違って、とんでもなく、ひどいところですよ。こんなひどい話は信じられない。澄んだ水の砂浜、や美女たちが水に戯れていた、あの場所はどうなったのですか」
「ああ、あれか。あれはスクリーン・セーバーだよ」
和夫と花子が人目を忍んで神社の境内に腰かけて話していた。
これを神主が聞いていた。しばらくした頃から花子が頻りに云い始めた。
「なりませぬ、そこは乳どすえ」、
「なりませぬ、そこはおへそどす」、
「なりませぬ、そこは草むらどす」、
「なりませぬ、そこへお指を入れられては」、
「なりませぬ、そこは秘密の泉どす」、
「なりませぬ、何かが入っておりますえ」、
「なりませぬ、そんなにお腰を使われては」、
「なりませぬ、途中で抜いてはなりませぬ」。
「振袖火事」糸魚川
糸魚川市寺町にある寺にこの振袖火事の話が伝わっています。1657年(明暦3年)江戸城天守閣と市街のほとんどを焼失し使者が１０万人という家事が起こり、この大家は「振袖火事」と呼ばれていますが、土地柄のせいか話の発端が地方に伝承されている話とちがいます。
ここで江戸に伝えられている振袖火事を紹介してみましょう。
上野の商人、大増屋十右衛門の娘おきくが主人公。
このおきく、花見の時にイケメンの寺小姓を見初め一目ボレ。以来 寝ても覚めてもイケメン寺小姓のことを思いつづけ、恋の病にかかり、１７才の花の盛りに亡くなりました。
両親は娘のためにと美しい振袖をこしらえ、亡き娘に着せて葬式を出しました。ところが寺の小僧が美しい振袖をもったいないとぬがし古着やに売ってしまいます。
美しい振袖はお花の手に渡り、そのお花はおきくの死んだ日に亡くなり、葬式の後娘おたつに渡り、そのおたつも同じようにおきくの死んだ日に亡くなっています。
おきくの葬式の日、振袖のいまわしい因縁がわかり、その原因を断つべく振袖を燃やしていると突然吹いた風に振袖が 舞いあがり、江戸中大火事になったとのこと。
『飴（あめ）は?（どく）』
―高知県―
むかし、あるところに、とってもケチな和尚（おしょう）さんがおったげな。
カメに水飴（みずあめ）を入れて、ひとりでなめているんだと。
小坊?（こぼうず）が 「私にも」 と言えば、 「これは?毒じゃ」 と、仏壇（ぶつだん）の下にかくすんだと。
あるとき、和尚さんが、檀家（だんか）に法事があって行くことになったと。
そんで、 「あの仏壇の下の戸を開（あ）けたらおおごとぞ、あっこにゃぁ、毒?を置いちゃるけ」 言うちょいて、出ていったげな。
和尚さんが出て行くと、じきに、かしこい小坊?が、和尚さんが一番大事にしよる牡丹（ぼたん）の鉢（はち）を、板の間へぶっつけて割ったと。
そしたら、他の小坊?らがびっくりして、真（ま）っ青（さお）になったと。
けんど、その小坊?は平気のへいざで、 「さあ、これから、あの仏壇の下の水飴をなめようや」 と言うて、みんなを連れて行って、指をつけては、 「うまい、これはうまい」 ちゅうて、なめてしもうたと。
そうしているうちに、和尚さんが戻って来てみると、あの大事な牡丹の鉢が割れちょる。
真っ赤になって、 「この鉢を割ったのは、いったい誰ぞ、ここへ出てみよ」 言うて怒ったげな。
そしたら、かしこい小坊?が、和尚さんの前へ出て、 「私が、和尚さんの大事な大事な鉢を割りました。
死んでおわびをしょうと思うて、仏壇の下の毒?をなめてみましたが、まだ死ねません。
けれど、もうじき毒?が身体にまわって、じき死ぬろうと思いますけ、どうぞ、こらえてつかっさい」 言うて、涙をポロポロ出して、泣きじゃくったげな。
他の小坊?も、水飴をなめたけんど、自分ひとりがなめたように言うて、罪をかぶったと。
和尚は、どうも芝居（しばい）くさいと思うたが、いまさらあれは水飴じゃ、とも言えんで、ハツタイ粉を作って、 「解?（げどく）の薬じゃ」 ちゅうて、小坊?に飲ませたげな。
こげなかしこい小坊?じゃったけに、後には、たいそう偉い坊さんになったそうな。
むかしまっこうたきまっこう たきからこけて猿のつびゃぁ ぎんがり。
銀行強盗
強盗が銀行に入って叫んだ。
「みんな騒ぐな。俺は強盗だゾ。早く金を用意して、この袋に入れろ！」
すると、お客の中の一人の婦人が、
「あなたこそ静かにしなさい。うるさい人ね。みんな順番を待っているんだから、あなたも並びなさい」
おもてなし
主婦「どうぞ、もう一つケーキをお召し上がり下さいな」
客「いえ、結構です。もう二つもいただきましたから」
主婦「あら、お召し上がりになったケーキは四つですわ。でも、誰もいちいち数えていませんことよ」
