ナポレオンは部下に武器の掃除と靴磨きを命じた。
しかし部下はそっぽをむいて言った。
「もうすぐ遠征でしょ?今掃除したところですぐ汚れてしまいますよ」
その夜、部下達の食卓に夕食が並んでいない。
不平を言う彼らにナポレオンは言った。
「食事をとったところで諸君はまたすぐ腹が減ってしまうんだろう?
ナポレオンは部下に武器の掃除と靴磨きを命じた。
しかし部下はそっぽをむいて言った。
「もうすぐ遠征でしょ?今掃除したところですぐ汚れてしまいますよ」
その夜、部下達の食卓に夕食が並んでいない。
不平を言う彼らにナポレオンは言った。
「食事をとったところで諸君はまたすぐ腹が減ってしまうんだろう?
最近夫婦関係がさめていると感じたマーガレット・サッチャーは精神科へ相談に行った。
精神科医は夫婦で裸になって生活してみてはどうかとアドバイスした。
家に帰ったマーガレットは嫌がる夫をなんとか説得し、二人で裸になった。
しばらくは何事もなかったが、夕食時に変化があった。
マーガレットは頬を赤らめて言った。
「ねえ、あなた。私なんだか胸が熱くなってきたわ」
夫はさめた口調で言った。
「マーガレット。それは君の乳房がスープの皿に漬かっているからだよ」
シェークスピアの舞台が終わり観光客達が劇の素晴らしさを語りあっていた。
しかしその中で一人、アメリカから来た中年男性は不満そうだ。
「あまりよろしくなかったですか?」その問いに彼は答えた。
「劇はよかった。だがこの作品の台詞はアメリカ映画で使い古された表現ばかりだ」
二日酔いで議会に出席したチャーチル。
女性議員が不謹慎だと批難すると、チャーチルは反論して曰く
「私の二日酔いは明日になれば治るが、あンたのその顔は永遠に治らんよ」
ソルトレークシティは、モルモン教の総本山があるところである。この街を訪れる観光客は、
モルモン教の一夫多妻制について質問せずにはいられない。
モルモン教徒で、長年この街のガイドをつとめているジョーは、そんなときはいつも、
彼の曽祖父の話をすることにしている。
「ひい爺さんには、少ないときでも二〇人ばかし女房がいた。普段はひとりで暮らしておって、
一日の仕事が終わると小僧を使いにやって女房を三人ずつ呼び寄せる。
ひとりが終わって裏から出て行くと、小僧が次のを入れるというやりかたさ」
「それじゃあなたのひいお爺さんは早くに亡くなったんでしょうね」
観光客は必ず訊ねる。
「いんや、ちっとも。八五まで達者だったよ。若死にしたのは小僧のほうさ。
二四で死んじまったそうだ」
そして、ジョーは言う。
「結局、人は愛では死なんもんさ。人に使われてあくせく働いていると、
早死にしちまうってことだな」
スコットランドの酒場で酒飲み達が自分の酒好き加減を自慢しあっている。
盛り上がる中、酒場の隅で一人ウイスキーを飲む老人が目に入った。
彼は鼻をつまんで飲んでいた。
男は老人に言った「おいおい、じいさん。何かあったか知らんが嫌いなら
酒を飲むもんじゃねえ。酒に失礼ってもんだぜ」
老人は答えた
「何をいっとる、こんな上等なウイスキーのにおいを嗅いだりしたらよだれが
でてしまう。わしは水で割ったウイスキーなんぞ飲みたくないんでな。」