あるさえない男が死んだ。
あの世の入り口にて、閻魔様に
天国にふさわしい人間かどうかの審査を受けていた。
閻魔は男の経歴を調べながら、困惑した顔で言った。
「君は地獄へ行く様な悪人ではないが、
天国に入るほどの善人でもないので、正直、困りますなぁ....」
「そ、そんな! 僕は今まで妻に充実した生活を提供してたのに!」
「んん....?」
「どうされました?」
「ああ、今入ってきた書類によると、君は天国行きですな」
「それは良かった。で、い、いったいなんて書いてあるんですか?」
「君の生命保険による大金が入ってきて、君の妻が大喜びです。
素敵な貢献をされましたな」
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