車のエンジンルームで暖まっている猫に気づかず発進してしまう事故を防ぐため、乗る前にボンネットを叩いてネコを逃す、日産の「#猫バンバン プロジェクト」が話題になるなか、なんと米国の軍用ヘリコプターの中に潜んでいたネコの救出劇に注目が集まっている。
救出劇は米陸軍第10山岳師団が司令部を置くニューヨーク州フォート・ドラム基地で昨年6月11日に起こった。同基地では当日、精神的な後遺症に悩む退役軍人向けにセラピー治療映像を作成するワークショップを開催していた。
受講者の生徒らが基地内でネコの鳴き声がするのに気付き、周囲を調べたところ、攻撃ヘリコプター「AH-1コブラ(毒蛇の意)」の中で抜け出せなくなっている灰色の子猫を発見。兵士らがスポイト代わりにストローでミルクを与えるとともに、部品の隙間からネコを出せないか試みたが無理だったため、最後はネジ止めの外板を外して救出した。
助けられた子猫は、かわいらしい外見とは裏腹に、発見場所にちなんで「コブラ」と名付けられたという。
救出劇は写真とともにフェイスブックに公開されていたが、今年2月末に中国のインターネットニュースで「米軍兵士、猫を救出するためにヘリを壊す」とのタイトルで大々的に報じられ、日本のネットユーザーの間にも広まった。特に助けられた後の子ネコのしょぼんとした顔が人気を呼んでいる。
子ネコが潜んでいた「AH-1コブラ」は20ミリ機関銃を積んだ地上攻撃機だが、当該のヘリは基地内の施設に保管されていた無稼働の展示品だった。