神戸市がJR西日本に対し、JR三ノ宮駅(同市中央区)の駅名から「ノ」を除くよう要望している。実在の地名に「ノ」がないことが理由だが、私鉄や地下鉄など6駅ある“三宮”の名称を統一し、市の中心地として「神戸三宮」に改称したい思惑もあるという。
三宮地区には、三ノ宮(JR)▽神戸三宮(阪急、阪神)▽三宮(ポートライナー、市営地下鉄西神・山手線)▽三宮・花時計前(同海岸線)-の6駅が密集している。
JR西などによると、JR三ノ宮駅は1874(明治7)年に開業。名前の由来は不明だが、JR神戸駅の建設が先に決まったため「三宮」となり、読み間違わないように「ノ」を付けたとされる。
しかし市は、「三宮が市の中心」ということを分かりやすく示したい考えがあり、三ノ宮駅から「ノ」を除く変更と合わせ、三宮の駅名に「神戸」を付けたい考えがあるという。
ただ、駅名変更には多額の費用が必要で、JR西は「大半を自治体が負担している」。市の担当者は「お金をかけてやることかどうかを見極めたい」とも話しており、改称は先になりそうだ。
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