2年前、モロッコに住むアブラフ・モハメドさんはアジラル山で交通事故を起こした。彼の妻はカサブランカ病院に搬送されたが、医者に「深刻な」怪我により命を落としたと告げられた。
彼は悲しみに暮れながら、妻の遺体を埋葬し葬儀を済ませた。だが、2016年の今になって、死んだはずの妻がテレビ番組に出演していたのだ。いったいモハメドさんの奥さんに何が起きたのか?
本当にあった世にも奇妙な物語を見ていくことにしよう。
死んだはずの妻がテレビの「たずねびと」募集コーナーに
交通事故の怪我で死んだと医師に告げられ、遺体も埋葬した。妻がまだ生きていると思ったことはなかったとアブラフ・モハメドさんは言う。アブラフさんの妻が出演していたのは、何年も連絡がつかない親しい人を探すという内容の「アルムスタファー」という番組だ。
埋葬も済ませているというが……
アブラフさんの友人が偶然、このテレビ番組を見ており、驚愕した友人は急いでこの事実をアブラフさんに告げた。彼女は番組の中で夫と連絡が取れないと語り、アブラフさんの名前と以前住んでいた場所の住所を公開した。
あの時埋葬した遺体は妻のものではなかったことになる。アブラフさんはスペインの新聞の取材に対し、「私たちが埋葬したのが誰の遺体だったかは分かりませんが、妻はまだ生きています」と語った。
事故が起きたアジラル山
3つの謎
ここで3つの謎が沸きあがる。
いったい誰と間違えたのか?
なぜ2年も連絡がつかなかったのか?
その間彼女がどこにいたのか?
ひとつあり得るのは、アブラフさんの妻が記憶を失っていたという説だ。彼女は、誰かに助けられ、病院に搬送されることなく、事故が起きたアジラル山付近の小さな町に住んでいたのかもしれない。
また、彼女が搬送されたカサブランカ病院にも不審な点がある。治療にあたって医師たちはまず現金を求めたという。それゆえアブラフさんは自宅にお金を取りに帰り、4時間後に病院に戻ったらすぐさま妻の死亡が告げられたという。その後、遺体埋葬用の布にくるまれ、すでに棺に収められた「妻の死体」を受け取った。
病院は本当に彼女を搬送したのか?棺の中の遺体はいったい誰なのか?空白の2年間の真実はどのようなものなのか?
アブラフさんと奥さんが無事に再会できたかどうかも含め、続報はまだない。
via:Husband's shock as 'dead' wife turns up on TV programme two years after he buried her・translated by はっち / edited by parumo
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