Four Season Colors

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ツキイチ映画館(2024年03月)

2024-04-01 | 雑文
月に一度は、映画館で新作を。2024年の
3月は、「12日の殺人」(フランス)。

(個人的に)近年頻繁に起こる新作映画難民
となり、選択肢をマイナー系映画館にまで広
げることとなった3月。

マイナー主流のげいじつ(芸術)系は避け、
ノンフィクション原作という点のみで本作を
チョイス。

ストーリーは、フランス地方都市で、深夜に
21歳の女性が生きたまま燃やされるという
事件を、警察の捜査班が追うというもの。

映画は、冒頭のシーンを除き、ノンフィクシ
ョンベースなので当たり前だが、普遍的な警
察官である班長を中心に進む。

捜査班での何気ない、この手の映画の楽しみ
でもあるやりとりもちょくちょくあるが、ほ
ぼ新人いじりであるため、面白くはない。

事件が班長をゆるやかに蝕み、のどの奥の骨
となっていく過程を、派手でチープな演出は
使わず、丁寧に描いていく。

決して後味の悪い映画ではないのだが、フィ
クションであればあるべきのカタルシスや転
結はない。

可もなく不可もなく、正直「ふぅん。」とい
うような感想しかないが、中途半端な駄作を
見るよりかはよいか。

ノンフィクションを「ベース」ということで、
〆方とか、終盤はちょっと綺麗に表現し過ぎ
じゃない?という感はある。

あるのだけれど、まあ、映画だし、許容範囲
なのかなとは思う。

どこの国の映画にもよくある、良くも悪くも
埋もれて消えていく作品の一つで、自分も、
時間とともに忘れてしまうだろう。

よほど時間があって、ヨーロッパ映画も観た
りするよ、という人がいれば、観てもいいか
もしれない。

それはさておき、実は4月もマイナー系映画
館で気になる作品があったりする。

一応はメジャー系ハリウッド新作が優先であ
るが、さてはて。


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