ラグビーワールドカップは、グループ予選が
終了し、決勝トーナメントに進出するベスト
8が確定した。
オーストラリアが初めてグループ予選での敗
退となったが、大会前から暗雲は立ち込めて
いたようで、青天のあれではなかったよう。
ということで、最終的には非常にラグビーと
いうスポーツらしい、順当な予選リーグの結
果となった。
試行回数が多ければ、グループ予選の敗退が
多いであろう日本も、今回は実力上位を切り
崩せず、残念な終戦を迎え。
勝った方が決勝トーナメント行きとなるアル
ゼンチン戦は、観戦の年数だけはそこそこの
素人見では、完敗に見えた。
これまでの3戦と同様に不安定な立ち上がり
から早々にトライを取られ、危険なタックル
で一時的に一人減るなどもあり、ズルズルと。
ディフェンスのタックルも試合中に良化した
これまでとは違い、最後まで力強さを欠き、
間を抜かれることも多く。
アタック(オフェンス)は3トライを取った
ものの、取り切るべきところでのミスも多く、
選択するパターンも限られてしまった。
どこまで行っても単純な(言葉通りの)押し
合いがウィークである以上、格上に5トライ
も取られると、勝ち目は低いのだろう。
イングランドと同様に、アルゼンチンはやは
り、控えを含めて全員の基礎的なフィジカル
とスキルがとても安定していた。
対して日本は、大会を通して重要な場面での
ハンドリングやその他のミス、また、選手の
連携もミスが多く、練度が不足していたか。
また、怪我をはじめ理由はあるのだが、前回
よりも選手のコンデションの個人差が大きか
ったのでは。
そして、これまでもこれからも課題となるで
あろう、最も屈強である必要がある最前線の
3人。
致し方ないことであるが、今大会も選手層は
薄く、交代後は相当に厳しく。
と、色々と感想を述べたが、個々の差異は無
論あるだろうが、トータルでみると、悔いの
残る、消化不良な大会となってしまったか。
ここは日本という国だから、それ自体をどう
こうは言わないが、ラグビーとしては面白い
のはここから先の試合である。
少しでもラグビーのバチバチに魅力を感じた
方は、この先のよりレベルの高いバチバチを
共に楽しんでい欲しい。