60代 スッキリ行こう🐦

還暦過ぎた!
これからも、心の向くままケセラセラ。

衝撃 宮尾登美子 「朱夏」

2015-01-19 12:25:52 | 日々雑記





薄紙のカバーがかけてある中古本
宮尾登美子 自伝四部作の三作目に位置する「朱夏」

読んだど~!!( ̄Д ̄)ノ



いや~。
読み終えて、大きく息をつく。

満州に渡り、敗戦後帰還するまでの
死と隣り合わせの難民生活。

凄絶です。衝撃です。

人間は生きる為には何でもする。
頼りになる他人など、誰もいない!

お嬢様だった綾子が、最低難民となった心模様。


確か、五木寛之さんも一家で満州に渡り、帰還時にお母さんを亡くされている。その事を途中で思い出していた。

五木寛之さんが何処かで書いてたけど
生きる為に、何でもしたものだけが生き延びて帰ってきた。。と言うこと。


そのままの姿が、この本に克明に書かれている。


平常時の善悪や美醜を超えた
人間が生きるという事の根源の姿に圧倒されて、


今は声も出ないのだ。


今まで私は、人というものを
本当には何にもわかってなかったなあ。

今年は、戦後70年
でも、言いかえれば、この凄絶な話は、たった70年前のこと。。



宮尾登美子さんが、これを書いたことは
本当に凄い偉業だと心から尊敬し、讃える気持ちだ。



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阪神淡路大震災から20年

2015-01-17 17:43:09 | 日々雑記



阪神淡路大震災から20年。

この年の三月に仙台に来た私は、大阪でこの大震災を経験した。
あれから20年かあ。。。。

神戸の街は綺麗になったけど、
今も家族を亡くした方々の心が癒されることはない。


その16年後に、この世のものとは思えない東日本大震災の揺れを経験することになろうとは、
あの時、予想もしていなかった。

日本にいる限り、確実に来る地震で死なないこと。
生き延びること。

震災からの年数を数えることから
次の大震災へのカウントダウンに変えていかなければならないのだと強く思う。




上の地図は、今後30年以内に震度5強以上の地震が予想される個所の地図である。

日本が地震・噴火の活発期に入っているのは確かなこと。
次の巨大地震は、確実に迫っている。


阪神淡路大震災の時には、全然できていなかった社会の地震への備え知識は格段に上がってきているけど、

人の心は移ろいやすく、恐れを備えに確実に変え続けていく決意は
生活の中ですぐに忘れ去られていくものである。


家の耐震・家具の固定


これができていれば、阪神淡路大震災の6000人余りの死者の4000人は助かっていたという。

そのことを胸に刻み、少しでも多くの人に伝えなければ・・と思う今日である。



※ 震度5強・・・・・物につかまらないと歩くことが難しい
          ・棚にある食器類や本で落ちるものが多くなる
          ・固定していない家具が倒れることがある
          ・補強していないブロック塀が崩れることがある

震度6弱・・・・・立っていることが困難になる
          ・固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある
          ・壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある
          ・耐震性の低い木造建物は瓦が落下したり、建物が傾いたりすることがある 倒れるものもある

  震度6強・・・・・はわないと動くことができない 飛ばされることもある
          ・固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる
          ・耐震性の低い建物は、傾くものや、揺れるものが多くなる
          ・大きな地割れが生じたり、大規模な地滑りや山体の崩壊が発生することがある

  震度7・・・・・・耐震性の低い木造建物は、傾くものや倒れるものがさらに多くなる
          ・耐震性の高い木造建物でも、まれに傾くことがある
          ・耐震性の低い鉄筋コンクリート作りの建物では倒れるものが多くなる


阪神淡路大震災のような、直下地震は震度7ですから!!
私が東日本大震災で経験したのも、ほとんど震度6強!!

それが、ある日突然やってくる。。。。

本当に、突然ですから。。。。
          





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宮尾登美子 「朱夏」が進まんね

2015-01-16 22:24:50 | 日々雑記

宮尾登美子の自伝四部作は、
結婚して、旦那と子供と満州に渡る
「朱夏」になってから、

なかなか読み進められない。




荒涼たる原野の満州で
きれいな水のない生活に
私なら、とても無理と思えてしまい、

その時分は、戦争中で、
日本の中にいても
ろくに食べるものもなかったんだと思うと、

今の時代と比べ、
胸が苦しくなるようだ。



戦争前の生活では、物が溢れていたのに。。

つくづく戦争というものの恐ろしさを思ってしまう。



いや、今、何か確実な物を支えと思っていても、足元から崩れるような危機は

自然災害だったり、病気だったり、事故だったり、経済危機だったり、

誰の将来に何があるか、本当はわかりはしないのだ。



戦争だって、まさかとは思うけど。。

それだけは絶対嫌や。絶対に!
。・°°・(>_<)・°°・。



。。
まだ、読み始めで、
ここまで盛り下がってるからには、


「朱夏」は、なかなか進まんね。


(≧∇≦)



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宮尾登美子 「春燈」 読破

2015-01-14 20:53:45 | 日々雑記

宮尾登美子 「春燈」読破!

「綾子」の学生時代が綴られており、
率直で、負けず嫌い、悪戯好きな綾子に周囲は振り回されっぱなし。

思いついたら、矢も盾もたまらない
思慮の欠けた綾子の姿は
なんだか遠い存在ではなく、(⌒-⌒; )

友達になるのは遠慮したい感じの綾子だけど、憎めなくて、面白くて。


めまぐるしくて、目が離せなくて、
一気に読んじゃった!

徹底的に親に反抗できる
世間知らずの強さで
見えない未来に飛び込んでいく。


次は、結婚して満州に渡る
「朱夏」を読むで~!(((o(*゜▽゜*)o)))


ちと、疲れたから
次はボチボチ読まんとなあ。

(≧∇≦)






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「櫂」 読破!

2015-01-13 16:49:34 | 日々雑記



昨晩から、腰をすえて読みだした
「櫂」が、面白くて面白くて、

今日は、買い物に少し出かけただけで、
部屋にこもって、
一気に読み上げた。


いやあ、
なんだろう。。(((o(*゜▽゜*)o)))


土佐の昔の、特別な世界の事ながら、
世界中で通じる、普遍なもの。

人が生きる事の真髄を
テンポの良い文体で書き上げ、

人の心を揺さぶる作品。




女の子を売る親とお店の仲立ちをするという、
好きになれない商売に、
どうやっても媚びが売れない
妻の喜和の不器用さを見るにつけ、

ただ器用なだけな者の、弱さを思う。



いやあ、
考えさせられる~。


宮尾さんの、子供の頃は
まだ、こんな時代。

人権も、民主主義も影も形もない時代。

そして、それを誰もが
そんなもんやと人ごとと諦めて、

自分の日々の暮らしがたてば、それでよしとしている。


ううん。。(ー ー;)
今もほんまは
そんな感じちゃうかな。日本は!



しかし、宮尾さんご自身と思われる
「綾子」には胸を救われる。



言いたい事をはっきり言って、
一歩もひかない「綾子」は
この次、どうなるの~??


「櫂」は喜和目線

次の「春燈」は、綾子目線。
ううん~!楽しみ~、はよ次読まな!!




(≧∇≦)



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