眺める空に描くもの

高齢者女子のおひとりさま暮らしノート

コインランドリーと救助体質

2024-11-08 18:24:57 | 認知症の介護のお話
今日の空。今日も晴れの夜明けでしたが、午後からは雲の多い一日でした。
朝焼けの空を見ると、どうもミラーマンの歌声が聞こえて来る私。
ミラーマンを見たことはなかったと思いますが、歌だけは耳コピされています。

♪ 朝焼けの光の中に立つ影は ミラーマン~♪




急に冬になったので、あわてて、厚手の羽毛布団を持ってコインランドリーへ。
大型の洗濯機で洗ってすぐに乾かせるから、本当に便利。昔はなかなか布団の
丸洗いはできなかったのに、今は本当に便利です。

みなさん、私と同じことを思っていらっしゃるようで、次々に厚手の毛布や
冬用の寝具類を抱えてやって来て、あっという間に満杯。洗濯機が空いて
いないかを調べて、がっかりした様子で、手にした布団を抱えて、車に戻って
いらっしゃる方たちもいました。

機械は全体で25台あるのですが、乾燥機の方が多く、大型洗濯機は7台しか
ないため、寝具類を洗いたい人は待ちが出てしまうのです。もちろん、雨の
ときは乾燥機もフル稼働で、うかつな時間帯に行くと、空いていないので、
私は少なそうな時間帯をねらって行くのですが、このように季節の変わり目の
時期はなかなか空いていないことが多いので、コインランドリーのはしごを
することもあるくらい。(空いている機械のあるお店を探します)

以前は家で干すだけでコインランドリーを利用したことはなかったのですが、
母の介護をする中で、母が完全に寝たきりになってからは、一日中、ベッドで
寝ていますし、おむつ替えや母の清拭などで、汚れることも多いので、寝具を
取り換えることが頻繁。多いときは、一日に何度も取り替えたり。

そうなると、大型の寝具類を乾かすのは追いつかず、コインランドリーで乾かす
ことを思いついて、通うようになりました。
鹿児島は桜島の降灰も多いし、こちらの方が確実にきれいに乾かせるので、母に
いつもきれいな寝具を用意してあげられるのがうれしかったのです。

母の介護を卒業してからも、今度は遠方の会社に通うようになって、しかも続けての
お休みが少ないので(1日休んで次の日は出勤が続きます)、贅沢だなあと思うところは
ありますが、コインランドリーを続けて利用するようになりました。

実は家のすぐそばにコインランドリーはあるのですが、わざわざ遠方まで出かけて
います。というのも、これも介護のときに、母のおむつを購入をするのに、近くには
量販店がないので、母の入浴をデイサービスにお願いしたときに、遠くまで買い物に
出かけていたのです。そのついでに洗濯ができたらいいなと思いついて、大型店舗の
ドラッグストアに隣接しているコインランドリーを見つけて、洗濯と乾燥をしている
間に、ドラッグストアで介護用品を購入しようと思ったわけです。

たまたまでしたが、この選択はなかなかいい判断でした。というのも、このランドリーは
ガス式なのです。家のすぐ近くは電気。これが、とても大きな違いがありまして。
ガスだと静電気がおさえられるので、とても快適。電気式は静電気がひどくて、とても
不快でした、さらにこちらのランドリーで使われている洗剤が業務用だそうですが、
よく落ちますが、品質がいい。

別のランドリーでは洗剤の匂いが強する上に、肌が弱い私はかぶれるようなこともあった
のですが、こちらの店舗ではそのようなアクシデントもない。
母の介護がなければ、そこまでの違いを知ることはなかったと思いますが、すっかり
ガス式ランドリーのファンに。
使っていらっしゃる方たちも同じ思いらしく、こちらのランドリーは次々に増えていて
うちのそばの電気式のランドリーの店舗は撤退しているお店もあるようです。



もちろん、共働き世帯が増えたことで、ランドリーの人気も上がって来たのではないかと
思われ、お休みのときは、ご夫婦でいらっしゃる方たちも多く見受けられます。
平日のご夫婦は高齢の方が多く、ご自分たちでは車の運転もできなくなっていらっしゃる
せいか、タクシーで洗濯物を持って乗り着けるという様子もよく見かけます。
タクシー代もかかるのではないかとよそさまのことながら心配になりますが。

少し前、ランドリーに行ったとき、ランドリー前の駐車場に車を停めて、洗濯ものを
機械に入れていると、ひとりのご高齢(80代くらい)の女性が、少し離れた外で何やら
もめている様子が見えました。お店がガラス張りなので、よく見えるのです。

相手は男性の方で、コインランドリーのガスを供給している会社の方だと思いますが、
うるさそうにしています。話がつかなかったらしく、仕方なさそうに戻って来られた
タイミングで私が待ち時間に買い物に行こうと車に乗ろうとしていると、その方が
両手で拝むようにしながら、「たすけてくださーい」と叫んでいらっしゃいます。
泣きそうなお顔で、腰が曲がっていらっしゃるせいか、ややおぼつかない足取りですが、
私を逃してはいけないと思われているご様子で懸命に速足で歩いて来られました。

「どうなさったんですか?」と聞くと、使い方がわからないらしく、外にいた男性の方に
「教えてください」とお願いされたようですが、「自分は関係ないから」と冷たく
拒絶された様子。(教えてさしあげればいいのにと、不親切な方に怒る元救助犬)
「歳なもので、わからないんです」と、とても困ったお顔です。

「わかりました。お洗濯物はどこですか?」とお聞きすると、別々の機械に少しずつ
洗濯物を入れていらっしゃったので、「これは一度に洗濯した方が安くなりますので、
まとめさせていただいてもいいですか?」とお聞きして、洗濯物を集めてまとめて入れて、
コインを入れて、洗濯をスタート。洗濯から乾燥終わりまでの時間を説明。

「あとは何かご心配はありますか? 終わってからは大丈夫ですか?」とお聞きすると、
「迎えには娘が来てくれるので、大丈夫です。本当にありがとうございました。家で
洗濯物を干していたんですが、年を取って腰が曲がってしまったら、干せなくなって
しまって。手が届かなくなってどうしようもなくて…」と辛そうなお顔。
「洗濯物を干すのも重労働ですよね。コインランドリーでしたら、あっという間に
ふかふかになってとっても楽ですよ」と言うと、安心したように頷いていらっしゃいました。

実はこのようにランドリーではレスキューをすることがとても多い私。
お困りのご様子のときは、お声をかけてサポート。何しろ、前世が救助犬ですから、
サポートには全力です(笑)
いつも「本当にご親切にしていただいてありがとうございます」と笑顔をいただくと、
とてもうれしいゴールデンリトリバー(の生まれ変わりのつもりの私)。
お礼にパンやらジュースやらいただくこともあって、しっぽを振ってしまいます。
そんなお礼なんていらないんですけどね。律儀なかごんま人が多いようです。

今夜の夜空。


昨日の「ブレバト!」の1位は黒夢の清春さんの作品でした。

良夜なり フロアを包む アルペジオ

あれ? 先週1位と同じ季語ですね。やはり秋らしい季語なのでしょう。
澄み渡る空に月が輝く夜。染みわたるように流れて行くアルペジオ。

私にはやはり、ミッシャ・マイスキーさんのチェロが流れます。
シューベルト「アルペジオーネ・ソナタ」が流れる良夜かな。

先週の相席スタートの山﨑ケイさんの俳句ももう一度。
良夜なり すっぴんママのワイン会

同じ季語でも世界観が違うのが本当におもしろいですね。

こちらは午後からの曇り空

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