ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

メモリーベア

2020-01-09 | 人間性

Photo by Mary Macinnes

 

 

 

 

 

 

手芸に長けたあるスコットランド女性は、愛する人の思い入れのある形見や記念品を保つのに最も素敵な方法を思いついた。


過去6年間、メアリー・マッキネスは、亡くなった友人や家族のお気に入りだった衣類から「思い出のクマ」を製作している。


スコットランドはエジンバラにあるヘリオットワット大学で服飾工学を学んだマッキネスは、彼女がわずか16歳で、友人のために最初の思い出のクマを作ったと言う。するとたちまち彼女の製作するクマを求める人々のリクエストが殺到したが、自身の研究に集中したい彼女は、常にそうした依頼を断ってきた。



Photo by Mary Macinnes



ところが、彼女のクマがソーシャルメディアでますます人気を博した後、最終的にフルタイムでクマを作ることを選択した。


現在21歳のマッキネスは、数百個のメモリーベアを製造してきている。それぞれの価格は50ポンド(65ドル)で、計画と製作には5〜6時間が費やされる。


マッキネスは、愛する人の遺灰と宝石を含むクマも製作した。ぬいぐるみの背中にポケットを付けて、受取人がクマと一緒に特別な手紙や記念品をそこに潜ませるようにもしている。


Photo by Mary Macinnes


クマはとても人気が出てきて、マッキネスは彼女が現在数ヶ月単位の製作待ちリストがあると言う。


そのような感傷や感情を伴う素材を扱うことは、普通、最も簡単な仕事ではないかもしれないが、マッキネスは自身の仕事は、無限にやりがいがあると言う。


「依頼者たちがそんなクマをそれぞれ持ち寄って一同に会するのは本当に感動します。80%の人々は涙にくれるのです。」と彼女はメトロ紙に語った。「それは、過去の悲しい思い出としての個人の衣服がクマのぬいぐるみに使われて、それはまるで新しく息を吹き込まれたかのようだからです。クマを抱きしめたり話しかけたりするのに、見た目にもはるかに人々に受け入れられ、悲嘆の経過を確実に良い方向へ向けられるという恩典につながります。」


Photo by Mary Macinnes


*付記:メアリー・マッキネスはクマのぬいぐるみを販売しているのではなく、あくまでも彼女の縫製技術とそれにかける時間を販売しています。もしメモリーベアについて詳細をお知りになりたいご希望がおありならば、彼女のフェイスブックをお教えいたします。コメント欄にて連絡をお願いします。