ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

森へ行こう

2021-09-05 | 自然の中で

カリフォルニア州サンタクルーズのヘンリー・コウェル・レッドウッド公園にて

ちいちゃなちいちゃな孫息子たち。

 

 

今年も昨夏に続き、大火災でカリフォルニア州の森は燃えている。ネヴァダ州との境にあるレイク・タホ南の森林火災は、今日で何日目だろうか。鎮火はなかなか進まない。この火災による煙や塵芥は遥か東部州までへもたなびいていく。どうかこれ以上燃やされないように早く秋の冷たい空気になるように。

我が街から少し南東へ下がると、セコイア国立公園があり、その周辺で山火事が起こった時、公園の有名な「住民」である「ジェネラル・シャーマン」に燃え移らないことを人々は切に願い、消防隊もそうならないように防護したのはまだ記憶に新しい。ジェネラル・シャーマンは南北戦争時の北軍の将軍、ウィリアム・テカムサ・シャーマンにちなんで名付けられたセコイアデンドロンの巨木である。樹齢はおよそ2200余年で、1931年以来世界で一番大きな木と言われている。そんなところでの森林浴はどなたにもお勧めしたい。

 

シャーマン将軍のセコイア

 

さて、この夏、長女家族と次女夫婦は、別のカリフォルニア州のレッドウッドの森林公園やサンタ・クルーズの森林を訪問した。次女夫婦の訪ねた北部カリフォルニアの森林公園は、ビッグフット(サスカッチ)が俳諧し、多数目撃されたり、足跡が採集されたりして有名なところなので、二人が出かける前に、「それじゃ、ビッグフットの目撃写真の一、二枚お土産に撮ってきて頂戴」と頼んだ私。送られてきたのは、全然怖くない、ひどく次女の夫に似ているビッグフットだった。

 

 

Come forth into the light of things,
Let Nature be your teacher.

光のあふれる世に出て
自然を師となそう

と、かつて英国の自然賛美で知られる詩人ウイリアム・ワーズワースはその詩の中で書いた。文明開化が産業革命と手を取り合ってやってきた時代のワーズワースは、もうその時点で自然賛美を謳っていたのだ。

文明は確かに人に利便性と快適な生活を約束してくれるが、時にはあまりにそれが過ぎてもっとシンプルで純粋なものを欲するのが人間というものだ。そんな時ワーズワースの如くに、そして寺山修司の如くに、「書を捨て、町へ出よう」ではないが、「書を捨て、森へ行こう」となる。

特にパンデミック渦中にある今現在、新株ばかりふやすウィルスの森林を抜け出したい。ついでに私は書は捨てずに持参して森へ急ぎたいタイプである。そしてただの森ではなく、ビッグフットが出没する(希望的観測)レッドウッド森林へ行きたい。

ただひたすらレッドウッド・セコイアを見上げ、そばに座り、その香りを楽しみ、Darby O'Gill and the Little People(邦題:ダービーおじさんと不思議な小人たちー後に『四つの願い』となった)を大木の祠で待ってみたいものだ。

 

musingfromus.com

デイズニー映画化されたダービー・オギル

 

そんな森で木々から私が学びたいこととは:

  • 嵐を乗り越える強さ
  • 木々の社会の作成と協力の仕方
  • 束縛されない生活:自由
  • 独自性(針葉樹や常緑樹もあれば、広葉樹や落葉樹もある)を見つける
  • 適応と再生で自己回復
  • 背筋を伸ばして地に立つ:尊厳を持つ
  • 冬休み:休息
  • 持てる葉を広げて隠すものがない正直さ
  • 地に根を張り広める:自分の基礎を築く

 

それらを修めて、森から帰宅する時がきたら、もしかしたら、Covid-19は終息が早まり、誰もワクチンに対してああだ、こうだと争わなくなっているかもしれない。

あなたも書を捨てても、持ってでもどちらでも、とにかく森へ行こうではありませんか。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする