Tivoli Garden, Copenhagen, Denmark
また行ける日も。
夫と私は、無事第2回目のワクチン接種も済ませ、職業柄長男、三男、長女の夫も三月末までに済ませた。4月からは、16歳以上から大人までの接種も始まるカリフォルニア州で、1日には長女も済ませた。夫と私はモデルナ社のワクチンで、残りはファイザー社のワクチンである。心配なのは、ドイツに住む次男一家である。いまだ感染もせずに、次男は昨春からずっと自宅勤務で、4歳孫娘はデイ・ケアへ通い、もうすぐ2歳の孫息子も、そのママも健康に過ごしている。ドイツはアストラゼネカ社のワクチン接種は60歳以上に限定となり、まだ若い次男一家は結局無接種のまま5月第一週にはスエーデンへ移転する。
これは世界最大手の監査法人会社のコペンハーゲン・オフィスに招聘されての転職である。ドイツには3年勤務したが、次男の妻は、スエーデン人で、元々次男はスエーデンで働くことを計画していたので、これでその一歩が始まる。オフィスはコペンハーゲンだが、おそらく住むのはオーレスン・リンク、つまり鉄道と車道の併用橋と併用海底トンネルを越えたスエーデン側にと計画している。鉄道を使用すれば、マルメかルンドとコペンハーゲン間の往復で、月€300以下で通勤できる。これは東京ー横浜間の鉄道定期の額よりも低額ではなかろうか。
コペンハーゲンは、ニューヨーク市を超える物価の高さで定評がある。それと、南スエーデンのスコーネ地方には、三男の妻の実家があるので、何かと安心な点もある。何よりも、たった一人きりの娘家族が近くに越してくることは、彼女の両親始め、4人の兄弟を喜ばせている。
もう少しでこの孫たちにも会えそう。
この次男の新しい門出は、思いがけない朗報だったが、この他にもいくつかこの春から初夏に、我が家の子供たちの何人かも新しい道を切り開いていく。
長男は3年間のフロリダ州での眼科医研修期間をこの春終え、次は南カリフォルニア州の大学病院眼科医として、また大学教授として勤務することになった。同時にそこでは専門とする角膜についてフェローシップを受ける。長男の第一志望の大学であったので、知らせを受けた昨年12月は、長男にとっても私たち両親にとっても、一番のクリスマス・プレゼントとなった。
現在は6月の現研修の終了まで、在郷軍人病院や、小児病棟眼科で多くの手術を含む治療をこなしている。すでにいくつかの眼科から仕事のお招きも受け始めているのは、本当に不肖の親としては有難いことと思う。
やっとカリフォルニア州に戻ってくる孫娘4歳。
末娘の夫もこの6月法学校を JD(法学博士)を持って卒業する。卒業まで、博士論文執筆と弁護士の父親のもとでインターンもしている。2年前からオレンジ郡コスタメサの弁護士事務所でインターンシップをしながら、法文や法例の分厚い書物に埋もれて勉強にいとまがなかったが、それでも妻子との時間を非常に大切にして、また人を助ける時間も惜しまない。その一例が先週末我が家で起こった。
この孫息子1歳9ヶ月のパパは、お助けマン。
我が家の二頭のハスキー犬が珍しく吠えるので、様子を見ると、あっという間に大木となった桑の木と木塀の間に、大きなオポッサム(あるいはポッサム)が挟まっていて、動きが取れない様子。犬が吠えながら近寄るたびに、大きく口を明けて威嚇している。口が開いているかいないかで、非常に形相が変わる動物で、どうしたらそこから抜け出させようかと、アニマル・コントロールに電話をかけても、留守電ばかり。
たまたま春休みで帰郷していた末娘一家。義理息子に相談すると、二言目に言われたのは「今すぐ行くから。」だった。彼は本当に5分もするかしないかで我が家に到着し、手袋をし、箒をもち、桑の木のそばへ近づくと、まず木塀を押して空間を作り、オポッサムが動きやすいようにしてやった。翌朝までには、オポッサムはそこから消えていた。よかった!無事誰も怪我もせず、解決した。
あとで長男に電話をすると、「オポッサムは、低体温な動物なので、狂犬病ウィルスは、活動できず、狂犬病ウィルスのある(オ)ポッサムは極端に珍しいよ。でもその他の雑菌やノミ、シラミ、ダニなどもいるから触らぬ神に祟りなしだね。」と言った。やはりね、威嚇で大きくお口を開けて、たくさん鋭い歯を見せてくれたもの、誰も触りたくはない。
ちょっと見には、「わー、可愛い」とも思えるが、
噛まれたら怖い細かな鋭い歯をしっかり持っているオポッサム。逃げていってくれてありがとう!
さて夫も私もいまだしつこくフルタイム職があり、夫の場合、全面自宅勤務で、弁護士や各支店長に会うことで、社会的コネクションを保っている。ワクチン接種も終了したので、4月からは、教会へ戻れる。今までズームでの集会で、もどかしいことが多々あった。マスクや社会的距離を保って健康を維持しながら一年前の状態に戻りたい。
その間7人目にやっと男児を授かった知人や、Covidー19禍においても重大な手術を受けねばならなかった方のご家族への食事を用意する機会があってうれしかったが、これからの一年はゆっくりと気をつけながら、「社会復帰」をしていきたい。そして願わくば来年には、待望の次男一家を私も大好きなスエーデンで訪問したい。そしてまず目先のゴールは、再びトレイルに戻り、歩くことである。
この孫息子たちもこうして外で遊べられる。6歳の孫は、対面授業も始まった。幼稚園を5月で終えるが、去年からテストの結果一年生の授業も取っている。ちなみにメガネは勉強のしすぎではなく、目の筋力を鍛えるための眼科的措置である。