ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

できる事を

2017-12-07 | アメリカ事情

クリスマス(Christ=キリストmass=ミサ/礼拝)は、キリストを礼拝するという意味で、12月のクリスマスシーズンは、キリスト教圏でも、日本でも、信者であろうが、なかろうが、関係なく、この時期は一年のうちで、もっとも輝かしい時である。 キリストという名は、救い主と言う意味で、イエス・キリストの生涯は、人に仕え、与え、癒し、力づけることにのみ費やされた。 それに見習って、私達家族は、教会で、12月1日から25日までできることを提案してあるカレンダーをもらった。


それは私達の、自分の住む地域で、助けを必要としている人々がいて、その力になるように、というチャレンジカレンダーである。決して大金を投じたりすることではなく、本当に自分にできることをすることである。信じようと信じまいが、奉仕することが実は与えられるよりも素晴らしい力と希望をもたらしてくれると、私は知っている。

すでに12月も7日目だが、決しておおごとなことではなく、1日から7日までの何日かの例をあげてみるが、みな簡単にできる。


12月1日: 自分のために何かを買う代わりに、もし助けを必要としている誰かに、与えることができたら: 新しいソックス、クリネックスひと箱、缶スープ。。。そういう物を必要としている誰かのために。メトロポリタンな都市の街角に、スナックのベンディングマシーンがあり、その横に、少量のお金を投入すれば、必要な人々に寄付できる品物が入っているマシーンを設置したら、あらゆる人種、男女にかかわらず、そして外国人まで、そこにお金を入れた。 

そのお金で、新しいソックス、ちいさなローションの入ったチューブ、バンドエイド、簡易雨具、手袋、小さなクリネックスなど選べ、それらを”買う”と、品物がマシーン下部に落ちて、人々は寄付された物や量をみることができる。 そのマシーンはたちまちのうちに寄付された物で埋まった。面白いことに、このマシーンの横のスナックのヴェンディングマシーンで、自分の為にスナックを買うよりも寄付するマシーンの方へ人々は群がった。その人々は、宗教に関係なく、ただ純粋に必要な人があるならば、自分にできる寄付をしたいと思ったのである。 

そのマシーンがなくとも、合衆国ならば、ホームレスシェルターに必要な物を聞いてみて、自分にできることを選べばよい。日本でも、救世軍は募金運動を始めていると思うが、救世軍の奉仕活動は歴史が古く、日本でも百年は行ってきている。募金に不安を持つこともない。明朗会計を発表している。日本の救世軍は、実際にホームレスに食事を提供したり、さまざまな奉仕活動を行っている。

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左はスナックのヴぇンディングマシーンで、右の赤いマシーンは、1,2ドルを投入すると、ソックスなどが選べ、それを寄付できるもの。


12月2日: 清潔で安全な水を贈ろう: 世界中で、清潔で安全な飲み水を得られない人々は、約1.8億人いると言われている。 どうやって私達はこの人々を助けることができるのか? http://www.planet-water.org/ や https://water1st.org/、あるいは貴方のお住まいの地域で、何があるか調べてみる。

https://www-tc.pbs.org/wgbh/nova/next/wp-content/uploads/2015/03/clean-drinking-water-india.jpg

清潔で安全な水を飲む子供。


12月4日: 雪国であれば、朝起きて家の前の雪かきや、車に積もった雪を落としたり、フロントガラスの氷を除くが、お隣の分もついでにやる。隣人がお年寄りならば、落ち葉を拾い集めたり、声をかけて何かできることはないか、尋ねてみる。


12月5日: 親が離れて住んでいたら、電話をしてどうしているか聞いたり、会いに行く。親の介護で毎日忙しい人は、この日微笑みを少しでもおおく見せる。

http://www.pennyjkendall.com


12月6日: 人を裁かない。自分の裁量で判断すると、あなたもその目にあうかもしれない。

https://wallpaper4god.com/en/wp-content/uploads/2012/02/matthew7_1.jpg


12月7日: 特にお子さんのある方は、ほんのひと時でも我が子(達)の話をじっくり聞いたり、抱きしめたり、夜寝る前に、絵本を読む、などする。子供達にとってあなたの時間が、なによりも大切なことを忘れないで。


https://qph.ec.quoracdn.net

高価な物より、こうした両親との時間は、子供にとっては宝物かもしれない。


などである。どうでしょうか、それほど難しいことではないでしょう? 明日12月8日のチャレンジは、また明日。

 

 

 


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3 コメント

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Unknown (ミユキ)
2017-12-07 07:24:58
おはようございます。
日本は朝です。
このような説得力のある文章を読ませて頂いておもいます。
日本にいて普通に暮らせる事の幸せ...強く感じます。
仕事ができて食事ができ、不安も無く眠れる夜。
感謝ですネ。
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やってみます! (亜矢子)
2017-12-08 04:06:14
アメリカ留学時、少年院のようなところへダンスを教えるボランティアへ行きました。
怖い暗い目をした大きな少年達が目をキラキラさせて踊ってくれたのを思い出しました。
初心に帰って出来ることをやっていきます。
気付きをありがとうございます!
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コメントをありがとうございました。 (ままちゃん)
2017-12-09 02:01:16
ミユキ様、

そのお言葉、私の母がよく申しておりました。私も、雨風を凌ぐ屋根が頭の上にあり、夜清潔なベッドで眠られることを、なんて幸せなことだろう、と時々思います。その幸せを持てない人々がいるということも考えます。すべてをよくしたい、と、はやりますが、現実には難しいことです。せめて今日会う人々に笑顔で、挨拶をして、お元気かどうか尋ねる、くらいしかできない日もあります。ある時は、お年寄りの隣人の庭の落ち葉をついでに掃き集めたり、病気の人に食事を持って行ったり、日曜日に家族から離れて寂しい思いをなさっている人を食事に招待したり。そんな些細なことがどれだけの役に立つかわかりませんが、毎日今日は私に何かできることがあるか考えるのも、実は楽しみでもあります。



亜矢子様、

少年院で、ダンスをお教えになったのは、よいご経験でしたね。矯正されていく少年達の心にポッと灯がともされたことでしょう。ユタ州刑務所内の家族の歴史センターで、多数の服役囚も、アメリカ奴隷であった黒人の記録を索引化する過程で、他人を思いやる気持ちを持てたそうです。人が人とかかわっていくことは、時に希望ももたらすものですね。
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