「黒い五月」の活動日誌

ティーカップから引っ越してきました。

今更ながらWBC2023を振り返る

2023-05-04 17:59:45 | NPB

 いや、ま、ホントに今更ながらだけど、さ。

 日本中を熱狂の渦に巻き込んだWBCから、早1カ月半が経過したんだなあ。

 前回、前々回は、それほど熱心に見ていた記憶が無いんですよねえ。

 あ、初回は結構見てたかな?

 いわゆる「代表戦」も1回だけ、東京ドームに行ったわ(プレミア12のメキシコ戦)。

 意外と私自身、野球もサッカーも代表戦って、あまり興味がわかない方なんでしょうね。理由は知らん。

 それでも、今回は壮行試合のvs阪神以降は、熱心に見てしまったわ。

 ホントは、チェコ戦くらいは行きたかったんだけどねえ、何せ仕事の都合で、行けるかどうか分からん状態なもんで(苦笑)。

 それはともかくとして、取り敢えず、私自身が今回は結構、燃えてた理由を振り返ってみる。

 

 なんといっても「オオタニサン」だよな。

 なんせ、ベーブ・ルースをリアルタイムでやってるというか、人の領域を超え始めてるもんな。

 元々、「WBCに大谷を」という野球界+それを取り巻く業界の強い期待から、栗山監督が起用されたのは明白なわけで、そのいわゆる「師弟物語」の中で、二人が同じユニフォームを着るなんてことは、恐らく今回が最後になるだろうという物語性は、私に限らず多くの人をひきつけたのではないかと思う。

 ついでに物語という意味では、ファイターズの暗黒化とともに名声も地に落ちかかっていた上に、負け方次第では球界の表舞台に立つこともできなくなる可能性もあった栗山監督。気が付いたら、チームを追われ、ついでに野球界からも離れていた白井ヘッドコーチ、チームを追われるとともにプライベートで色々あった城石コーチ、やっぱりチームを追われた厚澤コーチ、これまたチームを(以下略、マリーンズの監督として捲土重来という形になっている吉井コーチ、すっかり解体されてしまったファイターズ日本一当時の、そして前人未踏の道を目指す大谷翔平の育成に携わったベストスタッフの再生の物語ともいえたのではないか。

 こと、オオタニサンの育成に関しては、とにかく相当な葛藤やら苦悩やら衝突といったものもあったと思う(いわゆるスター選手候補生に関しては。ありがちではあるが)。

 実際、犠牲も大きかったし(中田とか中田とか中田とか。あと大野、西川、陽なんかも入りそう)、2017年以降は指導者としても燃え尽きていた感じが漂っていたし。

 さて、栗山英樹という方は、勝負がかかると意外と手段を選ばないというか、時としては故野村克也氏よりもよっぽど陰湿な戦い方をするしね(誉め言葉)。

 で、異様なプレッシャーがかかる中で、ダルビッシュを招聘。そして、大会前までは「ルールでOKらしいんで、せっかくなんで呼んでみました」的な存在だったヌートバーまで布陣に加えるんだから尋常ではない執念を感じる。

 社会情勢的にも閉塞感あったし、あとは個人的な感覚だけど、日本が集団競技(特に球技)で世界一になれるチャンスというのが、今回を逃すと今後しばらくは無いのではないか、という漠然とした予感があって、それが熱狂を後押しした気がする。

 さて、これからのことも考えてみよう。

 この先、とにかく、日本が世界一を、常勝軍団を、ただひたすらに勝利を――というのであれば、「それでいいや」で済むのだろうけど、もうちょい世界的にメジャーな競技として認知させたいとかそういう思いがあるのならば、色々と考え方も変えなきゃならんと思うのだ。

 現状、WBCって結局のところ実質的にMLBによる、MLBのプロモーションのための意味合いが強い大会なわけで(実際、大会途中にトーナメント表が入れ替わるとか、ありえんし)、そういった縛りの中で、どのように立ち回るべきか?

 結局のところ、もし、この場合はNPBとしても(厳密にいえばJABAや各独立リーグ機構も入ってくるとしても)世界戦略を担おうというのなら、16球団に拡大するとか、あるいは3~4部制の全国リーグに大幅な再編をするのか、定期的に海外のクラブチームとの公式戦を開催するとか、また外国選手の受け入れも拡大する一方で、日本の選手を諸々研修など施した上で当面は斡旋の形で送り出すとか、それくらいことをしていかないと、国内の野球人口の維持もおぼつかんだろうね。

 台湾とかイタリア、オランダあたりと交流戦やったら、スタジアムがかなり熱くなりそうだな。

 ただ、これからの日本の社会を考えた時、戦力外になった野球選手がクリケットに転身して大成功というパターンも、有り得そう。インド人、増えたし……。



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