「黒い五月」の活動日誌

ティーカップから引っ越してきました。

アイスリボン136――そして事件は起きた

2009-11-28 08:28:00 | 日常生活
 昨日はまた発作を起こして(おいおい)、アイスリボン@蕨に行ってました。

 わらびくじの4等に大日大戦のDVDに葛西純プロデュースのDVDなんてあったもんだから、思いっきり狙って引いてみたら6等でした(涙)。
 でも、安藤あいかの写真が入ってたから、まあ、いいや。

 入場式で事件は発生。
 アイスリボン初登場ということで、殿こと佐々木貴選手あいさつのマイクを取ったのですが、その瞬間、横から自称エースさんがマイクをひったくって、他人の迷惑もなんのそのとマイクアピール。
 他のメンバーが懸命に平謝りして、事なきを得ました。
 まあ、仮にも数々のとんでもないデスマッチを潜り抜けてきたような方ですから、まさかキャリア1年ちょいの自称エースさんに、これ以上つっかかるような事は無いと思っていたんですけどね……。

 といいながら、こっそりと自称エースさんが何かやらかすんじゃないか、と期待していたんですけどね(鬼)。

第1試合 市井&×都宮vs○真琴&志田
 うーん、市井選手は、相変わらずカラ回りというか。
 思い切って、他団体の男女混合タッグとかに出して、発散させた方が良いんじゃないかなあ、と。
 たとえば、MASADA選手と組んで、やたらと受けっぷりが良い星野勘九郎選手と当たってみるとか。
 都宮選手、体格的ハンデは感じさせないものの、衝撃に弱い体質なのかなあ?試合後セコンドについているときも、腰やお腹を押さえている姿をよく見るし。周囲の選手の使う技も確実にレベルアップしている中、いかにして自分のダメージ減らすか?その技術を習得しないとシンドくなってくるでしょうね。あとはスタミナつけて、トップスピードで居られる時間を少しでも長くする、と。
 志田選手に関しては、さくら主宰がじっくりと育てる方針でしょうから、特に何も(おい)。
 え、真琴選手?三田さんとさくら主宰にガツンとやられてから、また一皮剥けたんじゃないですか?

第2試合 △佐々木貴vs△高梨
 やはり10分は短すぎたか?
 ただ、この受けの強さというか粘り強さ、男色先生が言うところの高梨選手の凄さなのかも知れません。
 それにしても殿に関しては、小さいリング対策を練ってきて臨んだであろう試合でしたが、4日のBJWデスマッチヘビー級選手権に向けて、ちょっと暗雲が立ち込めちゃったかな?という展開。
 しかし、これを第2試合にしちゃうんだから、さくら主宰も普段、ネガティブオーラ出しまくりのクセに相当な自信家だな、と思う。

第3試合 3WAY 高橋奈vs○藤本vs×松本都
 アイスリボンの中では「耐える女」キャラクターが定着しつつあった大食い全(以下略)藤本選手が、何かを吹っ切ったかのような戦いぶりでした。
 相変わらずの(自称)エースワールドでしたが、ここは藤本選手の情念が上回った形。
 こないだの葛西選手じゃないけど、とにかく挫けずに続けていればハッピーな日もあるんですよね、きっと。
 まだ、これからも辛いこともあるでしょうけど、良いことも必ずありますから――あまり、自分にそういう経験がないから、確信を持っていえないのが辛いけど(苦笑)。

第4試合 ×さくらvs○日向
 さくらえみという人は、他団体の特に女子の選手にとっては、今、一番厄介な人だと思う。
 「女子プロレス」という範疇でいえば、かなりへっぽこの部類に入るのに、ココという場面で隠し持っている武器を出してきて困らせてくれるから。
 私が思っている本来のさくらえみ(元川恵美)というプロレスラーは、やはり荒々しいブルファイターのイメージがあります。
 今から10年くらい前、なぜプチブレイクしてしまったかというか、どこか女子プロレスラーの概念から飛び出していたからでしょう。
 当時は、さくら主宰もまだ細くて、どこか田舎の可憐な女の子っぽい雰囲気があり、当時ファンに求められていた華麗な部分や、あるいは怪物的な部分が見えなかった一方で、アルゼンチンバックブリーカーなどパワー系の技を見せるなどしてましたからねえ。
 通常時のさくらえみに対するだけならば、平均点で70点、それどころか65点でも十分に足りるのに、ここぞという場面で闘わば90点以上のものを求められてしまうんだから、巻き込まれた相手は、たまったもんじゃない。
 で、ある意味で見事に巻き込まれてしまったのが日向さん。
 試合後のマイクの天然ぶりにはちょっと萌えでしたが、引退間際に、心中お察しします(おい)。
 今年でデビューから15年。思えば、デビュー時が一番にぎわっていた時期で、あとは少しずつ下降線をたどったプロレス界とともに歩んだプロレスラー人生。実際、膝とか腰とか相当に悪いんだろうな、という場面が多々……。
 第2の人生に幸あれ、と願う。



 で、キレイに終わるかな、と思ったら、殿、相当に自称エースさんにムカついてたんですね……。


 なんとさくら主宰に「決着をつけさせてください」と直訴。
 売り言葉に買い言葉で「いつでも大歓迎です!」と自称エースさん。
 完全に戦闘モードに入った殿を、総がかりで止めに入るアイスリボン勢(もう一人は高橋奈苗)。
 おそらく、日本のプロレス界史上に残るかもしれない、性差、キャリア差を超越した抗争が勃発してしまったのでした。
 しかし、このエースワールドに負けなかった、さくら主宰、凄い!
 そして、とにかく自己主張しないことには生き残れないアイスリボンの世界観に溶け込んだ、殿も凄い!(けど、どうやって決着つけるつもりなんだろ?)

 そして一番の被害者は、現・BJWデスマッチヘビー級王者のゆうこりんこと宮本裕向選手だったりする。
 恐らく、今回の抗争勃発は寝耳に水。

 これで4日の横浜文化体育館の防衛戦に臨むにあたって、この間の伊東vs葛西と内容で勝負しなきゃいけないのは勿論、佐々木貴選手相手に本当に「絶対に負けられない戦い」(by○澤)になってしまったんですから、たまったもんじゃない。
 本人が知らない間にハードルが恐ろしく高くなってしまったという超展開です。

 ホントにこれでベルトを獲られたら、小学生にボコられたキャリア1年ちょいの女子にコケにされまくった佐々木貴に負けるということになりますから、今後のプロレスラー人生に大きな影を落としかねない(汗)。

 もっというと、

 りほ様>>>自称エースさん>>>殿>>>ゆうこりん

 という力関係にもなりかねないわけで、ついでにいうと

 ゆうこりん>>>その他大日本の人+葛西氏、竹田、イサミ、石川修(KO-D無差別級王座獲得!)という構図にもなるわけで――

 さらに佐々木貴選手がチャンピオン返り咲きなんてことになって、デスマッチ絶対王者復権を目指すべく「誰でもかかってこーい!」なんてアピールした日には、自称エースさんがここぞとばかりに「ハイ!ハイ!ハーイ!」と元気良く手を挙げて挑戦をアピール(しかも上から目線で)する可能性もあるな、あの勢いだと(汗)。

 とはいえ、宮本裕選手が防衛に成功しても、今度は「佐々木貴対策として」自称エースさんによりリボン娘に引きずり込まれる可能性もあるわけで、それはそれで既に罰ゲーム。
 それどころか藤本選手に触発されて、自前で「アイスリボンデスマッチ無差別級」のベルトをこさえて、初代王者決定戦の相手に佐々木貴選手を指名するとかいうパターンもありそう。
 さすがにさくら主宰が認めるとは思えませんけどね。
  
 なんとかここは、葛西氏か神様かデスマッチドラゴンさんに上手く収めてもらえれば良いんですけどね。それはそれで、火に油というか、意外と狡猾なエースさんに丸め込まれそうな気がするから恐いなあ。

 まあ、その、仮に佐々木貴選手の初防衛戦に自称エースさんが挑戦するとして、「使用選手指定観客持込凶器デスマッチ」とか「闇討ちデスマッチ」とかならば、何とか試合が成立するかな?

 多分、須山氏あたりから情報は伝わっているだろうから、小鹿社長や登坂部長がビッグマッチを目前にショックで寝込んでなければよいのですが。

 とにかく、小鹿社長&登坂部長、そして何よりさくらえみの憂鬱な日々が続きそうです……。

 ――ということを想像している時点で私もいい加減に病んでいると思う。

多分、そんな感じ

2009-11-21 23:23:00 | 日常生活
 今日は一仕事を終えた後、新橋のガード下の映画館で「レスラー」を観ました。

 思ったこと。

 なるほどベネチアの人、というかイタリアの人って、こういう展開が好みなんだなあ、と。
 
 これだったら、先ごろ亡くなった剛竜馬さんは、まだ幸福だったかな? (晩年はアレ過ぎたけど、一応、別離した家族に看取ってもらえて、葬式にはかつての先輩後輩が来てくれたし)

 という2点。

 ついでに言えば、結構、身につまされるものがあったなあ、というのも率直なところ。
 新橋のガード下という場所と、昨日のとんでもない死合を見た直後ということで補正がかかっているのかも知れないですが。

 そしtげ恐らく、自分も主人公・ランディのような人生の結末を迎えるんだろうなあ、とおぼろげに予感……。

スポーツ新聞やら週プロの扱いが小さくたって、知ったことじゃねえ!

2009-11-20 23:40:00 | 日常生活
 今宵ほど、自分がキ●●イで良かったと思う夜は無いですね。
 大会終了後、水道橋駅前のさ●ら水産で、ダイエット中にも関わらずビールをかっ食らって恍惚としてました(苦笑)。
 二人が対峙するだけで大歓声。スケールは違うけど、昔の三沢vs川田とか三沢vs小橋とかと似たような観客のテンションでした。
 大日本プロレス後楽園のホール大会メインイベント「カミソリ十字架ボード+αデスマッチ」は、結果だけ云えば、時間切れ寸前、カミソリボードやら有刺鉄線を巻いたサボテンやらの上にリバースタイガードライバーから押さえこんで邪悪なルージ君葛西選手の勝ち。

 ここまで来ちゃうとね、カミソリの切れ方がイマイチだったとか、どっちが勝って、どっちが負けたとか、そんなこたあ、この際、どーでも良いな、と。
 みんな、ただひたすらに狂ってた、それだけで十分じゃないですか?

 今日は休憩前の第4試合あたりから、何かがブチ壊れたかのように、狂気あふれる試合が続出した後を受けてのメイン。
 先にリングに立った日韓さんが、何度も十字を切っては祈りを捧げながら、両選手の入場を待つ姿が印象的でした。

 今年に入ってからは、一段とダメ人間(おい)というか、半ばヒモ状態(こら)と化していた伊東さんの狂気も復活。ニコニコと笑いながら、ルージ君の頭をカミソリめがけて叩きつけている様子は、ちょっと放送コードスレスレの世界。
 
 全てが終わったとき、選手や関係者、満員の観客、関わった人間のほぼ全ての目が潤んでいました。
 ゴングの瞬間、南側でチューハイをぶちまけたオヤジが居たのには、少し閉口しましたが(ぼそ)。
 
 多分、今の世の中の大多数の人にとって、そして今や数少なくなったプロレス好きの人々の中の大多数にとって、この試合はそれこそ「どーでも良いこと」であり、やる方も観る方もキ●●イそのものあり、「こっちの領域まで入ってくんな」という類の代物。
 もっと云ってしまうと、三沢社長の事故以降、急速に保守的になっている業界にとっても、できれば奥のほうに閉じ込めておきたい代物。
 

 それはフリークスな世界。
 それは狂気の沙汰。
 
 スポーツ新聞やら週刊プロレスやらの扱いが小さくたって、こっちは知ったこっちゃねえよ!

 鬼畜とか狂っているとか言われようが、自分は観たかったから行った。だた、それだけ。

 でも、ここまでやって、この日来た客と日常的に大日本プロレスを追いかけている人間以外の誰にも評価されないとしたら、あまりにもさびしすぎるよね
 ひょっとしたら、最初で最後になりそうな予感のあった、この死合。
 最近の二人を見るにつけ、本当に双方とも再起不能になるんじゃないかという悪い予感もあった、この死合。
 終了後のマイクアピールで、これが始まり、まだまだやることを宣言――って、まだやる気なんかいっ、アンタらは!?
 いや、嬉しいけどさ、もう、さ、穏やかな日常生活に戻ってほしいと思う自分もいて、なんかフクザツ(苦笑)。
 客席でコトナ姉さん葛西夫人と思しき人が、ワンワン泣いているのを見て、胸をしめつけられるような感じがしたのもまた事実。
 自分らみたいなキ●ガイを喜ばせるために、バカみたいに血を流して、命を削ってさ……。
 世間の人々は勿論、いやむしろ大多数の「まっとうな」プロレスファンは認めたくは無いんだろうけど。
 正直、これを超えるプロレスには、めったに出会えるものではないと思う。かといって、これ以上のものを求めるのは正直酷なような気がします。ただ、云えることといえば――

 ――今宵、東京・後楽園ホールには、明らかに神が降りておりました。