「黒い五月」の活動日誌

ティーカップから引っ越してきました。

2018日本生命セパ交流戦をセ・リーグの目線で展望してみる(4)

2018-05-29 08:22:00 | NPB
 ここまでのエントリーの分析やら何やらを踏まえて上で、セ・リーグ目線でマクロな部分としての対策を立てていくとすれば――

 ☆取り敢えず、自分たちがいつもやっている野球を貫くこと。

 ――のような気がする。

 その上で、特にホームゲームでいかにして、上位に繋いでいくか。
 いざとなったら、バットを短く持って、食らいついて、粘り倒して、先発投手の球数を増やしていくくらいは考えておきたい(どっかのコンパクトカルビみたいだな、おい)。
 あとは、バントや進塁打は通常以上に意識して決めに行くのが重要かと。
 いや、うっかりすると甲斐キャノンの餌食なったり、岡田の守備範囲だったり、それから山川、アジャ、日本(ハム)の四番あたりの守備力も侮りがたいし。あ、清宮に捕殺されたら、それはもう三塁コーチの責任問題です。

 ☆失点については、割り切りが肝心。

 特にスコアボード破壊とかバスターホームランとか、荻野や西川の走塁など、たとえ異常なパターンで失点したとしても、そこは割り切っていった方が精神衛生上もよろしいかと。

 ☆2番手投手を打ち砕け。

 往々にしてあるのが、調子よく先発を打ち込んでKOしたものの、ビハインドリリーフのピッチャーにペースを変えられて、気が付けば逆転負けのパターン。パ・リーグの場合、2番手に上がるピッチャーの方が、球速があるケースもあるだけに、きっちりと捉えていきたい。

 ☆最後は総力戦で。

 交流戦も始まって14年っすかー。
 早いもんですね。
 そうなると、少なくともパ・リーグ所属の選手に残酷な時代の記憶がある人は、今やかなりの少数派になってきていて、ついでに言うと、球場には連夜のように夢のような客入りなわけでコーチングスタッフやフロントスタッフにもコンプレックスも薄れてきたきたのではないか、あるいはハングリーさもちょっと無くなってきたような雰囲気もあるので、その辺りにつけ入るスキがあるのではないか?
 そりゃあまあ、交流戦が始まった当初は、パ・リーグの球団にとっては、勝ち負けは勿論のこと、「今日の糧を得る為、明日を生き抜く為」の戦いでしたから。ヘタすっと「負けたら終わり」のトーナメント戦のようなノリで戦ってましたからねえ。
 とにかく、勝てると踏んだら、ありとあらゆる手を先に打っておくことをオススメしたいですね。

 ☆以上を考慮に入れつつ、各チームの勝敗数を勝手に予想

 鯉 13-5
 虚 10-8
 星 11-7
 虎 10-8
 竜 5-13
 燕 5-13

 かくして、今年の交流戦は、セ・リーグが54勝54敗で……おお、互角だ!
 うーむ……それでも、過去3年の悲惨な状況を考えれば……。

2018日本生命セパ交流戦をセ・リーグの目線で展望してみる(3)

2018-05-29 08:18:00 | NPB
 とりあえず、ここはパの選手のことをよく知らない方のために、注意しておくべき選手をピックアップしておきます。



山川=「おかわり2号」。1号(中村)がパワーならば、こちらは技術とスピードが持ち味。ここのところ不調も、交流戦にピークを持ってくる可能性大。
メヒア=「戦慄のフルスイング」。今季は、まだイマひとつ波に乗り切れないものの、この人が下位打線に居るのが既に脅威。外崎、栗山と共に第3のクリーンナップを形成。
多和田=目下、絶好調。例年よく燃える&菊池が休養中の投手陣の中で、柱として引っ張る「ライオンズの背番号18」。
秋山=いつものように首位打者争い。しかも今年は打点王争いにも顔を出している1番打者。


大田泰=まさに「解き放たれたモンスター」。今季は既に2ケタHRを放ってます。
近藤=ランナーを得点圏に置いて迎えたら日には、「どうあがいても絶望」なので、素直に次の人で勝負しましょう。
西川=間もなくS木さんが保持する盗塁成功率の記録を抜く予定。ここ一番での長打力も実証済み。
杉谷=本業はプロのリアル野球盤選手(おい)。罵られる、イジられる、追い込まれるほど、わけのわからん力を発揮する歴史的ドM気質なユーティリティープレイヤー。


甲斐=「注意一秒、ハイメガキャノンの餌食」。反則レベルの強肩を持つキャッチャー。
柳田=説明不要の「スコアボードクラッシャー」。
上林=ムネリンの洗脳を受けて、覚醒してしまったパ・リーグが新たに送り出すモンスター。打球の飛距離なら柳田と争うレベル。
嘉弥真=一昨年、大谷(人類かどうか怪しい方)にホームランを叩き込まれたの苦にして、昨年からサイドスローに自らを魔改造してしまった(ここ誇張入ってます)左腕セットアッパー。スライダーがエグい。
モイネロ=つい最近、実はスイッチヒッターであることが発覚したらしい左腕。久保田スラッガーのユーザーなのもポイントが高い。


荻野=「ナムコスターズの『ぴの』」が、一人の青年の肉体を借りて現実世界に降臨したのが、その正体(大嘘)。出塁=失点くらいの覚悟で臨まないと危険。 
大谷=アナハイムに行った同姓の人があまりにも怪物過ぎて(エリートの方)とか(人類の方)という枕詞が付くセットアッパー。
田村=交流戦の時期だけ「打てるキャッチャー」になる人。実は盗塁阻止率リーグ1位。
角中=交流戦に間に合っちゃいました「変態(打法)、出没注意」。
ドミンゲス=オープン戦ではからっきしで、5月に入ってようやく一軍に合流。28日現在、28打数9安打。但し内6本がホームランという変態的な成績を残している「今、千葉で一番やべーやつ」。


吉田(正)=舐めてかかると、打球はあっという間にスタンド上段に消えていくことになる「小さな大量破壊兵器」。
山本=サブクローザーに定着しつつある高卒2年目。150キロ台半ばの速球と多彩な変化球を操る。
K-鈴木=日立製作所から入団したドラ2ルーキー。ひっそりと1軍デビュー。多分、しばらくはビハインドリリーフで登場してきそう。タテの変化球を持っているので、油断をしてかかると三振の山を築く場面もありそう。
増井=先日も「増井の35球」をやってのけた、球界随一の劇場型クローザー。フォークがまともに墜ちる日は、諦めましょう。


則本=「スーパーストライクマシン」。まるで交流戦に合わせてきたかのように復調。
美馬=存在そのものが危険。人呼んで「杜の都の破壊神」。
ウィーラー=平気で場外に叩き込む長打力もさることながら、守備、走塁への意識も意外に高い「東北の大魔王」。
茂木=標準以上のスペックを誇るリードオフマン。
岩見=KO大学から入ってきたルーキー、取り敢えず、オコエより真面目にやってくれればよいか。

 ――とりあえず、これくらい挙げておけば、ファン心理的に「知らない選手にやられるのが辛い」という状況を避けられるか?

2018日本生命セパ交流戦をセ・リーグの目線で展望してみる(2)

2018-05-29 07:55:00 | NPB
 さて、このエントリーでは、日程、先発予想、パ各球団の近況を探ってみましょう。

2018の日程(簡易版)

 5月29~                         6月17日
鯉 三猫猫魔魔魔予公公公鷲鷲鷲移凶凶凶禿禿禿
虚 公公公凶凶凶移鷲鷲鷲猫猫猫移禿禿禿魔魔魔
虎 鷹鷹鷹滅滅滅移檻檻檻鴎鴎鴎予殺殺殺落落落 
星 鷲鷲鷲禿禿禿移猫猫猫公公公予魔魔魔凶凶凶
竜 檻檻檻殺殺殺移鴎鴎鴎鷹鷹鷹移落落落滅滅滅
燕 鴎鴎鴎落落落予鷹鷹鷹檻檻檻移大滅滅殺殺殺

※1 表中の対戦相手略称はホームゲーム。球場略称はビジターゲーム。但し、「三」は三次きんさいスタジアムでのホームゲーム。
※2 球場凡例 三=三次きんさいスタ 大=大宮公園野球場 禿=ヤフオク!ドーム 滅=メットライフドーム 落=楽天生命パーク宮城 凶=京セラドーム大阪 殺=札幌ドーム 魔=ZOZOマリン

 ☆予想される先発ローテーション(火→金)と近況 ※5.28現在

猫=カスティーヨ→十亀→ウルフor高木勇→菊池→多和田→バレンティンに56号を打たれた榎田

 開幕から、とにかく打ちまくって現在、首位。
 ただ、ここに来て、山賊打線の勢いに陰りが出てきたのと、牧田と野上が抜けた穴がじわじわとダメージになってきている模様。菊池の復帰が遅れるようだと交流戦も若干苦しい。
 打線に自信のあるチームは、燃やし合いに持ち込むのも手か? 


公=マルティネス→上沢→村田orハンカチ→高梨→加藤or村田orハンカチ→有原

 エース兼主力打者、正捕手、クローザー、ヘッドコーチ、さらにスカウトにエロ熊まで抜けて、開幕しても先発投手陣が崩壊気味&4番打者の成績が悲惨そのもの――どうしてこの順位に居るのか、不思議でならん。
 先発に球数投げさせて、セットアップに出てきた玉井か西村を捕まえておけば問題は無さそう。万一、谷間でハンカチが先発してこようものならボーナスステージと思ってください(敗戦時は責任を負いかねますが)。
 あとはランナー貯めて、近藤かレアードに回さなきゃ何とかなるでしょ。


鷹=千賀or攝津(28日は岡本健)→石川→中田→攝津or千賀→バンデンハーク→武田
 
 今年は例年に比べて付け入るスキがありそう。千賀はどっかで出てきそうだけど和田は間に合うかどうか微妙。さらにサファテが居ないので、僅差ビハインドでも十分戦える。
 内川、デスパイネ、とにかく暑苦しい松田もここまでイマイチだし、柳田と上林、浜名コーチついでに達川コーチの挙動に気を付けておけば大丈夫。


鴎=石川→有吉→渡邉→もえ夫→ボルシンガー→土肥or二木

 昨年より戦力アップしたとは思えないんですけどねえ……。
 とにかく全体的に可もなく不可もなく。ただ今年は、内野を中心に守備に不安があるので、諦めないのが肝心。
 ドミンゲスのバットにボールが当たると思わぬ悲劇に見舞われそうだが、基本的に荻野と中村奨を塁に出さなけりゃ優位に試合運びが出来そう。


檻=アルバース→ちひろ→西→山岡→田嶋→ディクソンor松葉

 吉田正がここのところ元気なので厄介だが、普通に戦えればそう負けないはず。
 ビハインドで終盤戦を迎えても、クローザーが今や球界屈指の劇場型守護神の増井ですし。

鷲=池田(28日は古川)→破壊神or池田→岸→辛島→SSマシン→藤平or塩見

 どこをどうしたらこんな事態になっているのか?
 確かどっかに「デーブ監督時のようなムードになっている」とか載ってたな。
 つーことは、交流戦だけは普通に勝てるんかいっ?!
 あ、破壊神・美馬の先発に当たったチームは、自軍の選手に被害が及ばぬよう念仏でも唱えておきましょう(おい)。

2018日本生命セパ交流戦をセ・リーグの目線で展望してみる(1)

2018-05-29 07:26:00 | NPB
 いよいよ今日からNPBは交流戦が始まりますね。

 このエントリーでは、「パ・リーグのことはよう知らん」「知らんからイマイチ面白くない」という層のために、色々と展望してみようか、と、思ってます。

 初期の頃(2005~2009)とリーグ間成績は拮抗していたんですけどねー(2014年も1勝差)。
 通算成績で考えると、案の定、福岡ソフトバンクが凶悪な成績(192-114-12)で抜きんでていることもあり、「パが強いというより、鷹が一人勝ちしている」という考え方も有力なのですが、東京ヤクルト(143-167-8)、広島(137-170-11)、横浜DeNA(121-190-7)が足を引っ張っていると言えなくもない(カッコ内は勝ち負け分けの順)。

 DH制の有無、移動距離、ドラフト、さらに一部にはパ・リーグ審判部出身者の技術云々etcと、まあ、色々と要因が取り沙汰され、それらも勿論原因の一端ではあるのでしょうけどね……っていうか、初期の頃は文字通り「幕田カイコスターズ」(古っ!)状態だった東北楽天(148-166-4)に通算成績で負けているっていうのは、相当な問題ではないかと。
 
 それでもまあ、昨年は無様な負けっぷりを晒した黄泉瓜虚塵群(162-147-9)にしたって、例年は上位に来ることも多いし、中日(156-152-10)も勝ち越し、阪神(153-155-10)もほぼ5割なわけで、さらに云えば広島はリーグ連覇中でここ2年は交流戦の最高勝率争いにも加わっているので、この辺りのチームの関係者・ファンはそれほどの苦手意識は抱いていないハズ……です、よ……ね?

 とはいえ、過去のケースを探ってみると


1イニング15失点(09年、vs鴎)
10連続被安打(10年、vs檻)
ナバーロにマリンの外野席屋根にブチ当てられる(16年、vs鴎)
黒田が、柳田&内川&とにかく暑苦しい松田に3連続被弾(16年、vs鷹)


3連戦で合計26失点(15年、vs檻)
試合開始から3時間34分後、9回2死2ストライクから角中に満塁弾を打たれる(15年、vs鴎)
メヒアに満塁弾&2ランを浴びる(16年、vs猫)
城所に甲子園のライトスタンドに満塁弾を叩き込まれた上に、千賀の前に三振の山(16年、vs鷹)
大谷(バケモノの方)160キロ(107球中33球)祭りに巻き込まれる(16年、vs公)
3連戦で勝ち越したものの、表ローテ先発がことごとく燃やされる(17年、vs鴎)
ペゲーロにバックスクリーン直撃の満塁弾を食らう(17年、vs鷲)


ペーニャにセンター場外に打ち込まれる(14年、vs檻)
柳田にスコアボードを破壊される(15年、vs鷹)
ウィーラーに場外弾を浴びる(16年、vs鷲)
あの雑巾ハンカチ王子に2年ぶりの勝利をプレゼント(17年、公)


岡田に飛翔球を散々好捕された上に、伊志嶺に逆転弾を浴びる(11年、vs鴎)
清田にバスターでレフトスタンドにまで運ばれる(15年、vs鴎)
2-0でリードしていた試合で逆転サヨナラ負け(15年、vs鴎)
大谷(エリートじゃない方)に163キロを投げつけられる(16年、vs公)
その時点で防御率リーグ1位の菅野が爆発炎上(17年、vs鷲)


最大7点リードから北川に同点満塁弾を浴びて延長、さらにトカダにサヨナラ弾を浴びる(12年、vs檻)
大谷(人類かどうか怪しい方)にナゴヤドームのスポンサー賞(確か投手出塁賞っってのもあったよね?)をかっぱがれる(16年、vs公)
吉見、大野が連続大炎上(17年、vs鷹)
ファーストへのファウルフライでタッチアップされて決勝点に(17年、vs公)


10連続被安打(10年、vs鴎)
ペーニャに殺人ライナーでレフトスタンドに運ばれる(12年、vs鷹)
よりによって得点圏打率が壊滅状態な日本(ハム)の四番打者に逆転満塁弾を食らう(16年、vs公)
3塁線のボテボテのゴロがフェアゾーンに止まり、サヨナラ負け(17年、vs鷹)


 全般的に何か満塁になると何かが起きてるような(汗)
 特に阪神さん……勝率の割に確かに、これはキツい……毎年のようにトラウマを植え付けられてますな(油汗)。

セパ交流戦残酷?物語(1)

2018-05-06 19:34:00 | NPB
 もう完全にどっかのバラエティ番組のパクリですね>表題

 ここ2年くらいは、NPB、それも交流戦に特化して書き殴っているわけですけども、もしあの近鉄いてまえ軍団が健在時、それどころか南海、阪急の身売り前、80年代に交流戦があったら、それはそれで怖いことになっていたような――。

 ○セリーグ本拠地のケータリングがごっそり消える。
 ○あまつさえ、ホームチーム側の残り物がテイクアウトされる始末に。
 ○パリーグ本拠地のあまりのアレっぷりにアイドルグループのメンバーが絶望する。
 ○(特に藤井寺)アイドルの気を引きたい選手が、ホームラン賞をプレゼントをしたのは良いが、あっさりと大問題となる(※賞品=タバコ1カートン)
 ○パリーグの本拠地に現れたアイドルグループの皆さん、気が付くと練習に参加させられる。
 ○さらにシートバッティングの際、誰が投げるかでピッチャー陣(打撃投手含む)が揉める。
 ○アイドルグループの皆さんのケータリング代金が、何故か選手の給料から天引きされている。
 ○セリーグ本拠地でのゲームの際、試合前に無料だからと食いすぎのパリーグの選手が商品目当ての個人プレーに走り、あっさり負ける
 ○気が付くと、西武以外のチームの成績が壊滅的なことになっている(90年代後半から04年くらいにやっていたら、それはもう――)
 ○テレビ中継があったとして、西武のレギュラー級、野茂、イチロー、松坂、伊良部、パンチ、真弓コーチ、小林(繁)コーチ以外は、初来日のガイジンレスラーみたいな扱い。
 ○そもそも90年代後半は、Jリーグ中継が多かったので、中継自体あったかどうかがかなり怪しい
 ○●●監督が、「イチローに会わせたる!」といって、女子アナやらレポーターやらアイドルやらをお食事に誘おうとして、問題になる

 以上の結果――

 早々に交流戦廃止論→リーグ再編論とか噴出して、パ・リーグが既に崩壊してるかも(汗)。

 それはそれとして、実際のところ、本家の「パ・リーグ残酷物語」もそろそろネタが尽きてくる頃でしょうから、05~09年くらいの交流戦創設直後くらいの主にセ・リーグ選手サイドからの「交流戦残酷物語」が見てみたい気がする。