「黒い五月」の活動日誌

ティーカップから引っ越してきました。

2022交流戦と日本シリーズをまとめて感想戦

2022-11-06 11:10:07 | NPB

 まずは、今更ながら、交流戦を振り返る。

 コロナ禍の情勢下、選手の能力差勝負になると昨年日本一の東京ヤクルトは、やはり強かった。

 そして、ひそかに息を吹き返したトラさんチーム。鬼のように表ローテをぶつけられて、逆に選手が覚醒してしまったか。

 ★は、ここ数年、交流戦になると、自分たちがパ・リーグ所属だと勘違いしているんじゃないかという野球を仕掛けてくるし。

 やはり、この状況下において、スコアラーの動きを封じられている上に、移動距離がモロにハンデになってしまった気がする。

 飛行機利用もある長距離移動+滞在、しかも外出にも制限。とにかくパの野手とブルペン陣にとっては、精神的なストレスは相当なモノだったと思う。

 先発投手だけど、佐々木朗希あたりにも、梅雨以降で影響はあったと思う。

 比較的バランスの取れたスターアスリートが多いセ・リーグに比べると、アホみたいなというかバグった出力を発揮するモンスター系が多いパ・リーグにおいては、お姉ちゃんのいる夜のお店に行くことも含めて、ストレスの解消、発散と休息が重要なのだろうな。

 その辺りに理由を求めないと2年続けて、スラッガータイプの打者の不振が続出してしまったパの打低ぶりは、ちょっと尋常じゃないし、説明もしきれない。

 で、そんな中で例の狐踊りが異様に流行したのも、踊りの振り付け自体が覚えやすい&アレンジも効きやすいというのもそうだけど、選手関係者のリフレッシュ(この場合、あくまでも体を動かすという意味)の一環にもなっていたのではないか、と邪推すらしてみる。

 

 で、日本シリーズ。

 正直、ツバメさんのスイープかな?と思ってて、檻が一つ返したので、「神宮で胴上げできるじゃん」くらいに思ってて、で、気が付いたら檻が4連勝していたという謎の流れ。

 そりゃ、初戦で山本負傷、2戦目で逃げ切り失敗&勝ち越したかと思ったらルールにより無効で結局引き分け、3戦目はボコボコときたら、「一つは勝てれば――」ってムードになりがちですって。

 ただ、3戦目を終えた時点で、ようやくデータがそろったのか、まともに檻のスコアラーが機能してきたようで、そっからは水が流れるように(さすがに第7戦は危ない雰囲気もあったが)――。

 先発投手の権利やらプライドやらを半ば無視して、とにかく速い球を投げるやつを次々投入して、そのまま4試合押し切っていった形に。

 うん、本当に「戦いは数だよ」を地で行ってたな。若月ぴょんぴょんが(以下略

 まさに、5年くらい前の「名前も知らないやつが、いきなり150キロ超えのストレートを投げ込んでくる」という恐怖心の植え付けというか、初期交流戦におけるパ・リーグサイドの個々の能力の高さでは勝てない相手に対して、束になってかかって引きずり落とす――世界観が再現されてましたな。

 近年、勝ちパターン継投は最低で左腕(変則ならなお可)一人入れての3枚+αというのが定跡だったのだが、とにかく宇田川を筆頭に山崎颯、阿部、本田、近藤、ワゲスパックにやっとこさ復調気配の平野佳を次々と突っ込んで――気が付いたら、とんでもない極悪レベルの投手陣に。来季も短期決戦色の強い交流戦なら、セ・リーグのホームでブルペンデーを仕掛けてきた場合、かなりの脅威になりそう。

 とはいえ、厄燕隊も再来年位までは勢力を維持し、恐らく2020年代最強チームとして名を残していくのだろうけど、こないだのドラフト、ちょっとヤバくね?

 それはそうとして、あの杉谷が引退したということで、2005年の球界再編騒動から続いたパ・リーグがセ・リーグをボコボコにする時代は終わりなのかなあ、という気もする。

 ならば、これからセ・リーグの緻密な野球が主流になり、パ・リーグが追随していくのかというのと、それも違うと思う。

 パ・リーグは、過剰なまでの化け物を世に出すことで、命脈を保ってきたのだから。

 佐々木朗が170キロ投げて、それを照明にブチ当てる奴が来年あたり出てきたりして――