「黒い五月」の活動日誌

ティーカップから引っ越してきました。

2023日本生命交流戦の感想戦(2)

2023-06-25 19:22:46 | 日記

 感想戦というか、交流戦そのものの今後の展望してみようかな、と。

 実際のところ、一部を除いてセ・リーグ関係者は、交流戦を廃止したいんだろうけどね。

 まあ、理由としてはーー

 既に役目は終わった。

 費用対効果に乏しいイメージ。

 ――が、主なところか。

 あとは、日本シリーズとオールスターゲームの価値低下を防ぎたい――というのは、よく挙げられてますわな。

 現実問題として、パ・リーグもあの状況下で昨年も1試合平均2万人超の動員を記録しているわけだし、あの再編騒動の前に比べたら(2004年までのデータは実数ではないので正直、アテにならん)、確実に動員は増えているわけだし、一定の説得力はあるな。

 で、まあ、どうもセ・リーグ関係者、ファンの考え方として、セ・リーグ同士の試合が一番楽しいんだろうなというのは感じる。

 同時に、パ・リーグに関しては、オールスターゲームや日本シリーズまでは、謎の存在で居てほしいというか、大昔のプロレスの来日外国人を見るような感覚で見たいというか、そこに楽しみを見出したい意識を感じるんだよねえ。

 球団サイドのモチベーションも「公式戦の中の18試合」か「日本シリーズの前哨戦」か、もっといえば「5割で行けば文句はない」か「勝たなければ(成績でも経営面でも)明日はない」くらい差は、以前はあったんじゃないですかね?

 さて、現行は、年間各18試合で、2シーズンかけてホームとビジターを消化していく形になっており、これで定着しているのですが、スポーツとしての観点で考えれば、果たしてこれは正しいのかどうなのか、という考え方も出てくるわけです。

 ならば、例えば18試合ずつ、春と秋に分けていけば、予備日の問題も解決できそうなのですが、人気カードを少しでも確保して経営を安定させたいセ・リーグのサイドからすれば受け入れがたい話なわけで、むしろ以前のように12試合制を逆提案しそうですね。

 12試合制で、さらにホーム1試合・ビジター1試合にしたら、もうサッカーと変わらんやん(笑)。

 廃止に追い込むためなら、「全てセ・リーグのホームゲームにしてくんなきゃヤダ」くらいは言ってくる日も遠くはないような……。

 で、まあ、多分、次のフェーズのことも考えるべき時に来ているのは確かなんですわ。

 セ・リーグがあくまで6球団でのリーグ戦にこだわるなら、パ・リーグは次の手を打たなきゃ、また残酷な時代に戻っていく可能性が出てくるわけであって、その次の手が中華職棒(楽天問題が出てくるけど)との交流なのか、はたまたオーストラリア(ほぼオフシーズンになるけど)との交流なのか、はたまたメキシカンリーグ(春から秋のリーグは、ウィンターリーグに比べてlevel的にどうなのかとか、移動の問題とか、治安の問題とか山積だけど)との交流になるのか、独立リーグや社会人のチーム(これはこれでプレッシャーはハンパない)との戦いに活路を見出すのかーー。

 ホリエモンズvsイーグルス、日本生命vsイーグルス、NTT東日本vsイーグルス、七十七銀行vsイーグルスあたりは、無駄に燃えそうだな、おい(しかも全部、イーグルス絡みーー苦笑)。


2023日本生命交流戦の感想戦(1)

2023-06-25 18:27:14 | NPB

終わってみれば、パ・リーグの54勝52敗2分で、リーグ間ベースで考えれば、4年振りの勝ち越しということで。

ただ、交流戦の優勝争いは4球団が11勝7敗で並んで、TQBの差で決まるという歴史的な大混戦に。

実際に連日連夜、壮絶な内容の試合が続出してましたしね。

ホントに「まだ6月なのに、日本シリーズでもやっとんのか?!」みたいなテンションになっていたというか、こないだ(6・19)の横浜の試合は、とんでもない空気でしたわ――で、ま、その試合もまた、二転三転のとんでもない試合内容に――。

ざっくりと感想を示すとすれば……。

最終カードの段階になって、漸くパ・リーグらしい力業でねじ伏せる野球が戻ってきたかな、という感じですかね。

ただ、優勝したベイスターズをはじめとして、セ・リーグの選手とファンが交流戦に対する感覚が、ここ数年変わってきたのかな、という感想もあります。

さすがに10年連続で勝ち越される時代があっただけに、「さすがにこのままではマズい」という意識は出てきたのでしょうかね。

つうか、ジャーマン山﨑さんのいうところの「気合」なら、ちょっとセ・リーグの方が押してたな。

コロナ禍というイレギュラーな事態の影響も見え隠れしている中で、2年連続で勝ち越してきているので、今年も――という流れできて、実際に最終カードまではリードしてきたんですけど、最後の最後でパ・リーグサイドの過去2シーズン分を含めたデータ収集と分析が完了して、逆転を許したと――。

とはいえ、何事もなければ、再来年位まではリーグ間では、勝ったり負けたりを繰り返すことになるのではないか、と予想しております。

この調子でいけば、山本由伸は海外移籍だろうし、上沢も海外の可能性があるし、加藤貴もFAだし、それでも有原(3年契約らしいし)が残留して、マー君(人類)はさすがに仙台で骨を埋めるだろうけど、ピッチャーのレベルはジリジリと落ちていく中で、どこまでパの各球団が穴を埋めていけるかがカギでしょう。

やはり、今はセ・リーグのピッチャーも速球を投げ込んでくるし、バッターも鋭く振ってくるし、外国人も含めて主力選手に限れば能力的には上なのではないか――単に能力の問題ならば、2010年代も変わってないのだろうけど。編成の考え方や育成のやり方が、かなり変わってきたんだろうな、と想像できます。

つうか、セ界恐慌の時から考え方がアップデートされてなかったら、単純にアホだろ?!

パ・リーグはパ・リーグで、各球団とも世代交代と海外スカウトに苦しんでいる状況が続いているので、ぼちぼち改善していきたいところかな。