昨晩、同じM2の現職の方々と飲む機会を得た。
なかなか一緒に飲むことのできない方々との飲みだったので新鮮。
アットホームな焼鳥屋さん。
勉強にもなり楽しかった。
二日酔いもなんとか回避。ギリギリってところだったと思う。
いやいや、よかった。
先日読み終わった本
門脇厚司 『子どもの社会力』 岩波新書(1999)
門脇氏によると「社会力」とは、既にある社会に適応する側面が強い「社会性」から一歩進んだ、社会をつくり維持運営する資質や能力のことを言う。現代の若者には社会性が欠けているといわれるが、氏は社会性はあるが社会力がないのだという。確かにそうかもしれない。そしてそれは若者、子どもだけでなく大人にも言える。わが国の国民には社会力が足りないのだ。
「社会力」は「共同体感覚」と通じる。共同体の一員としての所属感、信頼感、貢献感、共感。これを育むことは自分の所属する共同体をよりよいものにしていこうという「社会力」につながると思う。
また、ヒトの赤ちゃんが高い能力を持って生まれてくることもこの本から知った。母親をはじめ、周りの大人と相互行為を繰り返しながらその能力を高めていくのだそうだ。そうした中で愛着や信頼を感じることができるのも大切であるという。
学校は家庭での親子の関わりや、過去の育て方に手を入れることはできない。目的論に立って、学校としての「社会力」「共同体感覚」の育成という役割を自覚し、意図的に教育活動を積み重ねることが大切だと思う。家庭のせいにしてあきらめたらそこでおしまいである。
著者は「学齢期にある子どもたちの社会力形成の主要な場が学校であるというのはあたらない。この時期の子どもたちにとっても、彼らの社会力を育むもっとも重要な場は地域社会である。(p.175)」と言っている。多様な他者との相互行為ということを考えると、近い年齢の児童生徒の関わりが中心となる学校よりも地域社会が最も重要な場となるのはわかる。ただ、学校での学びが重要であることは否定できない。学校で学んだことを地域社会で生かし、地域社会で学んだことを学校生活で生かすような相乗効果が理想的だと思う。しかし、地域活動を活発化し、子どもを積極的に参加させることはなかなか難しくなっていないだろうか。今の子ども達は非常に忙しい。塾に習い事スポーツ教室。中学生になれば土日は部活動である。もちろん地域社会の大人もそれぞれの仕事で手一杯である。したがって根本的な社会の改革、地域住民である大人の意識改革が必要になってくると思う。現実的には、地域社会を学びの場とする総合学習の取り組みや、地域コミュニティ、公民館と学校との連携による取り組みが可能性として考えられる。
学校が子どもの「社会力」育成において中心的役割を果たす立場であることを自覚して、意図的に教育活動を展開していくことは重要であると思う。
いや~、実にいい天気~♪
マスクしないでお花見したい。
なかなか一緒に飲むことのできない方々との飲みだったので新鮮。
アットホームな焼鳥屋さん。
勉強にもなり楽しかった。
二日酔いもなんとか回避。ギリギリってところだったと思う。
いやいや、よかった。
先日読み終わった本
門脇厚司 『子どもの社会力』 岩波新書(1999)
門脇氏によると「社会力」とは、既にある社会に適応する側面が強い「社会性」から一歩進んだ、社会をつくり維持運営する資質や能力のことを言う。現代の若者には社会性が欠けているといわれるが、氏は社会性はあるが社会力がないのだという。確かにそうかもしれない。そしてそれは若者、子どもだけでなく大人にも言える。わが国の国民には社会力が足りないのだ。
「社会力」は「共同体感覚」と通じる。共同体の一員としての所属感、信頼感、貢献感、共感。これを育むことは自分の所属する共同体をよりよいものにしていこうという「社会力」につながると思う。
また、ヒトの赤ちゃんが高い能力を持って生まれてくることもこの本から知った。母親をはじめ、周りの大人と相互行為を繰り返しながらその能力を高めていくのだそうだ。そうした中で愛着や信頼を感じることができるのも大切であるという。
学校は家庭での親子の関わりや、過去の育て方に手を入れることはできない。目的論に立って、学校としての「社会力」「共同体感覚」の育成という役割を自覚し、意図的に教育活動を積み重ねることが大切だと思う。家庭のせいにしてあきらめたらそこでおしまいである。
著者は「学齢期にある子どもたちの社会力形成の主要な場が学校であるというのはあたらない。この時期の子どもたちにとっても、彼らの社会力を育むもっとも重要な場は地域社会である。(p.175)」と言っている。多様な他者との相互行為ということを考えると、近い年齢の児童生徒の関わりが中心となる学校よりも地域社会が最も重要な場となるのはわかる。ただ、学校での学びが重要であることは否定できない。学校で学んだことを地域社会で生かし、地域社会で学んだことを学校生活で生かすような相乗効果が理想的だと思う。しかし、地域活動を活発化し、子どもを積極的に参加させることはなかなか難しくなっていないだろうか。今の子ども達は非常に忙しい。塾に習い事スポーツ教室。中学生になれば土日は部活動である。もちろん地域社会の大人もそれぞれの仕事で手一杯である。したがって根本的な社会の改革、地域住民である大人の意識改革が必要になってくると思う。現実的には、地域社会を学びの場とする総合学習の取り組みや、地域コミュニティ、公民館と学校との連携による取り組みが可能性として考えられる。
学校が子どもの「社会力」育成において中心的役割を果たす立場であることを自覚して、意図的に教育活動を展開していくことは重要であると思う。
いや~、実にいい天気~♪
マスクしないでお花見したい。