リツゲイ稽古場日誌

劇団立命芸術劇場の稽古場日誌です。日々演劇と向き合う団員たちの思いが垣間見える、かも...?

よかったら読んでみてください

2016-10-05 09:20:37 | 2016年度秋公演

こんにちは。
そろそろ半袖は段ボールにしまい、パーカーやらカーディガンやらが活躍する時期になってきまきたね!


2回生の服部です。
今公演では情報宣伝チーフ、衣装・小道具チーフ、webとして参加しています。
気づきましたか?3部署掛け持ちのダブルチーフです。タブーと言われてきたことを2つもやっています。なんとかなってます。今のところ笑


今公演は3回生の卒団公演です。気合が入るわけです。

本当は3回生との思い出を思うがままに書きたいのですが、悲しいし照れくさいしまとめらんないし、やめておきます。


代わりに今回の劇の内容に関連することを書きましょう。

今回のお話は、「小説」が大きなカギとなります。

私は昔から物語が好きです。物心つく前から20歳を迎えた現在でまでずっと飽きずに物語に魅せられた人生といっても過言ではないでしょう。一口に物語といっても様々です。小説、テレビドラマ、映画、そして演劇…。

私が昔感銘を受けた本の中に、「マンゴーのいた場所」(ウェンディ・マス 金の星社)があります。(本当はリツゲイラジオの方で紹介したかったのですが、諸事情あってできないので、こちらで語ります笑)


共感覚という、5感のうちの2つ以上が同時に働くという知覚現象が起こる少女の物語です。この主人公は、音を聞くと色が見えるという共感覚を持っています。
友達と話していても、先生の話を聞いても、木々がざわめく音にも、すべてに色を感じます。
理解されない能力なので、周りには隠しています。苦労もたくさんあります。
この本の中にはこの少女以外にも共感覚をもつ人物が出てきます。どの感覚が繋がっているかは、人それぞれです。色を見ると味覚を感じる人、数字に感情を感じる人…

話の内容の詳しいところは忘れてしまいましたが(なにせ読んだのが中学生の時なので…)、
私はこの子の人生にとても感動した記憶があります。

理解されない能力に苦労が多いのは想像に易いですが、この子のはその中でも自分の能力を最大限に楽しもうとしていました。僻むでも諦めるでもなく、そのハンデ(?)をバネに前向きに生きるという姿勢に感銘を受けました。

なにより音を聞くと色が見える、という世界がどれほど綺麗なことか!!

無理やりな感じ方かもしれませんが、舞台の上で繰り広げられる世界も、これと似ていると思っています。普通に生活していては、いいタイミングで音楽が流れることも、照明によって世界に色がつくこともありません。この感情のときにこの音楽、この音の時はこの色、と考えるとき、私はいつもこの本のことを思い出します。(まあ私は照明でも音響でもないのであんまりこんな機会ないんですが笑)

私が考えるときだけでなく、「あ、この照明いい!この音楽いい!」ってなるときも、なんだかとても嬉しくなります。


今回の舞台はどうなんでしょうね。照明変化が多いらしい、みたいなのは小耳に挟みましたが…笑
でも尊敬する先輩方や、最近頑張っている同回や、かわいい後輩が一生懸命考えた照明・音響です。
きっとすごいものができてると思います。楽しみです。(私は照明・音響の回し者でも、照明・音響の人にプレッシャーをかけているのでもありません笑)

もちろん見どころは他にもたくさんあります!
リツゲイ久々の和室、凝りに凝った衣装、その他諸々こだわりだらけです!!


ぜひ劇場にお越しください!!!

コメント
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