好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

小説とは記号の群体である。

2015-06-19 | 物語全般
『実験小説 ぬ』(浅暮三文)、読了。

「タイトルだけで選んでみた」……時点で、この作者の策に嵌ったのだろう。

ぱらぱらとページをめくればすぐに、
これが”普通”の小説ではない事は分かるだろう。
あちらこちらに図表が入り、その図表もまた本文の一部。

特に『参(旧字体)』は、一見漢字辞典のような、
(そのじつ辞典そのものである)
見出しの部分抜きには成立しない。

ただ、個人的に気に入った作品は寧ろ、
そういう図表ネタの部分ではないというのは皮肉な話。
『壷売り玄蔵』は、あくまでオチが好みなんだな。

ところで、或る作品に出てくる「dieing」という語に、
少なからず戸惑った。
標準なら「dying」と書くべきと思うんだが、
こういう表記もあるのかな……。

それでは。また次回。

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