『掠奪“してきた”ひとりの花嫁』
『松村渚編』以降、CHでは10代の未成年、子供が事件の中心だった。
それが今回の事件から、180度の方向転換。
今回の美女は『牧野陽子編』以来の、単独の成人、エリート科学者の名取かずえ、である。
なお、このエピソードから暫く、獠には不運が続く。
個人的に「受難3連作」と呼びたい。
ただ、当然ながら、初読当時の私のような年少者、特に女子には、細かい部分が分からない。
年をとってから再読すると、何と馬鹿馬鹿しくもブラックなギャグを描いてたのかと思い知った。
潔癖な人に予備知識なしで読ませたら、偏見を持たれる懸念さえある。
そして事件解決後、獠は無事にかずえの「憑き物落とし」に成功するも、教授が引き留めたため、ついに香の(恋の)ライバルが登場。
今後のCHでは、同じパターンで新キャラが増えていく。
因みに今回は、原作とアニメ版とで最も異なる内容になっているエピソードの一つ。
両者の違いを楽しむのもまた一興と言えるだろう。
それでは。また次回。