『マリアごろし異人館の字謎』(by多島斗志之)、読了。
この本を知ったきっかけは、「字謎」について調べた事。
なお、『ことば遊びの世界』(by小野恭靖)は最も参考になった本の一つ。
マリアの異人館って?と興味惹かれて調べたら、am○zonでの取引価格が8000円。
これは、とんでもない稀覯本だと、おののいて。
結局、図書館で借りた。
一切ネタバレ知らないままで。
読む前に、あれこれ予想していた。
主人公が訪ねた異人館に秘められていた暗号から、謎の美女マリアが怪死した真相が明らかになる話……とかじゃなかった。
蓋を開けたらコレ、全5話収録の短編集。
『異人館の花嫁』『虜囚の寺』『井筒屋の字謎』『マリア観音』『お蝶ごろし』のタイトルを継ぎ接ぎして全体タイトルを作っていたのだ。
タイトルにトリック仕込んでる本って初めて見たかもしんない。
というわけで、我が本命は『井筒屋の字謎』。
前段の時代劇と、後段の現代劇との二段構えで暗号が解かれていく様は興味深かった。
いつか、同作者の長編も読んでみようかな。
それでは。また次回。