映画『海難1890』のDVDを見る。
以前、レビューでオススメと書かれていて記憶に留めていた。
日本とトルコの友好125周年を記念し、2国によって合作された映画。
この映画についての説明は、Wikipediaなどを読んだ方が早いかもしれない。
「エルトゥールル号」で検索すれしば、事実のみの文章がヒットするはずだ。
その「エルトゥールル号遭難事件」と、後に起こった、イラン・イラク戦争時における法人救出劇と。
以上の、二つの出来事をくっつけた形で一本の映画になっている。
前者の遭難事件で90分、後者の救出劇で30分くらいの比率。
ちょっとバランス悪い気もする。
遭難事件がメインというのは理解できるが。
二つの出来事を関連づけるため、主演の人たちが時代を超えた兼ね役を務めている。
全体的に、卒の無い作り。
人間が奥底に持つ優しさについて、逐一台詞で説明している場面など、良くも悪くも、授業で習っているような感覚をおぼえた。
そのじつ前者の「エルトゥールル号」については、トルコでは学校の教科書に載ったりするほどの一般常識との事。
逆に、後者の救出劇は、救援機を出せない(出さない)日本への非難意識を強く感じ、複雑な気持ちになった。
昔の日本は素晴らしかったが、それに引き換え今は……という感想なら、書きやすいなと思った。
そんな事を考える私は、人としてひねくれてるんだろうか。
以下、余談。
実は、千葉の御宿でも、似たような事例があるんですよね。
本作と同じような形で、1609年にスペイン領メキシコの人たちを助けてる次第。
映画化されてないかな。
それでは。また次回。