好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

犯人当て小説に玉砕する。

2021-04-03 | 物語全般
『不連続殺人事件』(by坂口安吾)、読了。

あくまで読了、読んだだけである。
昔から、ミステリ好きなら必読だと聞き知っていた。
(連続でなく)「不連続」という語も、最初からミステリ用語として覚えた記憶。

今まで色々と、変わった作品を読んできたから挑もうと買って、やけに薄い事にまず驚いた。
そこから長らく「積ん読」していて、さて気分転換に通読するかと手をつけて。
体調の悪い時期に読んだ事を後悔した。

↑本の内容を知ってる人なら分かってくれるだろう。
とてもじゃないがこの作品、気軽に読み通せる代物ではない。
大量の登場人物、ざっと33人が、キャラ造形を極限まで削ぎ落とした形で、極限までこんがらがった関係で描かれ、あっという間に私の頭はパンクした。

コレが世に出た1948年当時における、究極の「犯人当て小説」だと知ったのは、読み終わった後だった。
いつかリベンジしてみたい。
映画版の方も調べてみたい。
映像があれば、登場人物を把握する助けになるかもしれない。

併録されていた短編『アンゴウ』の方が、私には収穫だった。

それでは。また次回。

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