『ガンコロリン』(by海堂尊)、読了。
全5話の短編集。
因みに初版は2013年。
先にお断り。
海堂作品を読むのは私、苦手である。
ただ今回は、知人から譲り受けた縁で1冊だけならと通読。
読み終えた印象は、やはりあまり変わらなかった。
「医療は国家よりも重い」という一貫したテーマを、
あらゆるジャンルで書き分け、
且つその大量の作品群を、一つの世界観と時系列で完全に
つなげる手腕は、確かに素晴らしいと思う。
問題は、そういった作風が私個人の感性に合わない事だけだ。
表題の『ガンコロリン』は、ガンの特効薬が作られた世界の顛末。
新薬を安易に世に広めない方がいいという話、と私は解釈。
『ランクA病院の愉悦』は、ツイッターがモチーフの一つ。
「ツイート数/フォロワー数」で、
ツイッタリスト(文法的に既におかしいのは作者も承知の上だろう)の
価値が決まるという論が書かれていた。
……そうなの?(゜ロ゜;
それでは。また次回。