好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

EP20 岩井善美編(JC第10・11巻)考察。

2021-02-27 | 『シティーハンター』原作考察
看護婦には手を出すな!』

『シティーハンター』の基本的な作風を知るにあたって、最適の事件の一つ。

多くの職業婦人──という表現が最早化石──が登場する本作で今回、描かれるのは、総合病院の看護「婦」・岩崎善美。
「師」でなく「士」ですらもないのが連載当時。
ナースキャップにスカート姿の、文字通りの「白衣の天使」。

そんな当時の職場には、
「ハラスメント」の概念がまだないため、
彼女を入院患者の身で護る獠は、特に序盤、やりたい放題。
が、同時に「コンプライアンス」の概念もまだないため、病院サイドの無法ぶりも尋常じゃない。
善美が医療行為で患者を殺しかけるのも、作中ではギャグの範疇だ。

実写と見まがうリアルな画で、ギャグ補正されまくる、細けぇ事はいいんだよ!と言うしかないこの勢いは、北条作品の世界でしか味わえないだろう。

それでは。また次回。

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