里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

シャコバサボテン

2008年01月26日 | 園芸種
Rohman さんが昨日のブログにシャコバサボテンを載せて居られた。

我が家でも、出入りの植木屋から貰ったサボテンの花が満開で、甘い蜜が床に滴り
落ちている。 しかし、もう2年目を迎えるのだが今もって“シャコバサボテン”
か“カニバサボテン”か分からないままなので、この際決着をつけてやる事にした。

調べて見ると、茎葉に突起があるのはシャコバサボテンで、しかも流通しているの
はシャコバサボテンの方が多いと言う。
どうやら我が家のは“シャコバサボテン”で間違いなさそうだ。 これで来年から
は安心して咲いてくれる事だろう!

シャコバサボテン(サボテン科、シュルンベルギア属)
ブラジル原産の“シャコバサボテン”と“カニバサボテン”の自然交配種を元に改
良された多肉性の常緑多年草。 本来は 木や岩に根を張る着生植物。

葉に見える小さな茎が節状に連なっていて、11~2月にその先端に花を付けるが、
花の色は赤、ピンク、白、黄など豊富。


(名前の由来)
茎節の周囲には突起がありシャコのように見える事から“シャコバサボテン”と名
づけられた。 (カニバサボテンは突起は無く葉が滑らか)
12月に咲くのでクリスマスカクタスとも呼ばれ、デンマークで改良されたもの
デンマークカクタスとも呼ばれる。


ヒメツルソバ(タデ科、イヌタデ属)

2007年11月15日 | 園芸種
庭で幾ら引っこ抜いて捨てても次々に生えてくるこの花。 どうも家内が勝手に植
えたものらしい。

調べて見ると、ヒマラヤ原産で明治時代に観賞用に導入したタデ科の植物だそうで、
成る程その特徴がある。 関東以西の暖地では野生化しているそうだ。

寒い国からやって来て、地面に這う茎からは根を下ろし、花は年中咲かせるし、相
当逞しくて生命力のある植物だ。

タマスダレ、キクイモ

2007年09月30日 | 園芸種
今、畑でタマスダレやキクイモが咲いている。

キクイモは、5月の連休に福山の園芸センターを訪ねた際に売店で貰ったものだ。
「幾らでも持って行って下さい!」 と言う店主に気兼ねして少しだけ貰い、つい
でにお付き合いでウラシマソウを買ったのだが、背丈が2m近い一見ひまわりのよ
うな大型に育った。

試しに芋を掘ってみると、未だ3cm弱の小型のメークインと言った感じだが、
10cm位にはなるらしい。 その時には試食してみるつもりだ。
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タマスダレキクイモ(→芋)

タマスダレ(ヒガンバナ科、タマスダレ属)
中南米、西インド諸島原産の多年草で日本には明治時代に園芸用として渡来した。
8~10月に、6弁の白い花が上向きに咲き夜には閉じる。
(名前の由来)
花を玉に、葉を簾に例えて“タマスダレ=玉簾”と名づけられた。
別名のゼフィランサスは学名のゼフィランサス・カンジダから、レインリリーは雨
の後で一斉に咲く事から名づけられた。

キクイモ(キク科、ヒマワリ属) 別名はアメリカイモ、ブタイモ
北米原産で、日本には江戸時代に飼料用として渡来した多年草。草丈は1.5~3m
と大きく、少し芋を植えるだけで直ぐに繁殖する。 
9~10月に菊に似た径が10cm位の黄色の花をつけ、10月末に10cm弱の
大きさの草丈の割りに小さい芋が出来る。
芋は、牛乳で煮たり、各種の漬物、サラダ、肉じゃが、バター焼き、天ぷらなどに
して食べる。
ジャガイモなどに含まれる澱粉は消化されるとブドウ糖に変わるが、キクイモに含
まれるイヌリンは果糖に変わり血糖値を上げない為に糖尿病や高血圧に良いと言わ
れている。
(名前の由来)
菊に似た花が咲き、芋をつける事から“菊芋=キクイモ”と名づけられた。




摩訶不思議ハートマーク!

2007年09月20日 | 園芸種
相変わらず咲いては実をつけているフウセンカズラ。
長さ3cm程の大きさの風船が淡い黄土色に変わったので中の種を取り出してみた。

すると Rohman さんの話通り、何とハートマーク入りの黒い種が3粒出て来た!
直径が6mm程の黒い球形の種に、くっきりとハートマークがついている。
何故このような模様をつけるのか摩訶不思議だ!
フウセンカズラの実(長さ3cm)フウセンカズラの種(直径6mm)



フウセンカズラ

2007年09月08日 | 園芸種
先輩ブロガーの Rohman さんが、
「フウセンカズラの種が熟すと全体が黒くなり、その一部に白いハート型の模様が
 出来る」
と書いておられた。

何時も鉢へ植えっ放しにしていても、翌年は沢山発芽するので特に気にも留め無か
ったが、今年は是非そのハートを見てみたい!
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風 船花(→アップ)

フウセンカズラ(ムクロジ科、フウセンカズラ属)
北米南部が原産のつる性1年草。 花期は夏~秋で、径が1cmに満たない小さな
白い花をつける。
実の形が紙風船 に似て面白いので観賞用に栽培されている。


ハゼラン

2007年09月07日 | 園芸種
友人に貰って植えたのは良いが、毎年種が散って庭中至る所へ生えて困っている。
綺麗な小さい花をつけるのだが、午後3時頃から夕方までしか咲かず気難しい。
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朝9時撮影午後17時撮影(→花)

ハゼラン(スベリヒユ科、ハゼラン属)
熱帯アメリカ原産の帰化植物で、明治初期に園芸用として渡来したが、道路脇など
に野生化している。 花期は夏~秋。
中国やインドでは、根を肺結核に用いると言う。
(名前の由来)
はぜるように咲く花という意味で“ハゼラン=爆蘭”と名づけられた。
別名の“三時草”又は“三時花”は、午後三時頃から夕方迄花が咲いている事から
名づけられた。


ホテイアオイ

2007年08月31日 | 園芸種
家内が友人からホテイアオイを貰って来た。
花は綺麗なのだが、水槽を覆い尽くすので金魚に餌がやれなくなる上に、冬になる
と全部枯れてしまい後始末が厄介な植物だ。
「睡蓮鉢へ入れては駄目!」と言ってあるので、今は発砲スチロールの箱の中で浮
かんでいる。

このホテイアオイ、環境省が取り扱いに注意を要する「要注意外来生物」に指定し
ている植物だそうだ。
理由は、水面を覆い尽くして水生生物に悪影響を与える事と、冬に枯れて腐敗し環
境に悪影響を与える事などが主な理由だが、繁殖力が強くて厄介な植物だ。

ホテイアオイ(ミズアオイ科、ホテイアオイ属)別名:ホテイソウ、ウォーターヒヤシンス
南米原産で明治時代に観賞用として渡来した多年草。 花期は8~10月。
本州中部以南の池で繁殖しており、冬に多くは枯れるが一部でも生き残ると翌年
は大繁殖する。
(名前の由来)
葉柄が布袋さんの様に膨らみ、葉の形がフタバアオイに似ている事から“ホテイア
オイ”と名づけられた。


ゲンペイツリフネソウ

2007年07月30日 | 園芸種
鯉が窪湿原からの帰りに近くの園芸店に寄ったら、ゲンペイツリフネソウと言う花
があった。
園芸種で、花が白と赤系のツートーンなので“ゲンペイ”と名づけられたらしいが
可愛い花なので記念に買って帰った。 繁殖させて友人にあげるとしよう!
クリック
ゲンペイツリフネソウ(→花拡大)ツリフネソウ(昨年8/20 撮影)
キツリフネ(7/25 園芸店にて撮影)

ツリフネソウ(ツリフネソウ科、ツリフネソウ属)
全国で山野のやや湿った所へ自生する1年草。 花期は8~10月。
名前の由来:花が帆掛け舟を吊り下げたように見える事から名づけられたと言う説
      や、花器の“釣舟”に似ているからと言う説がある。

キツリフネ(ツリフネソウ科、ツリフネソウ属)
全国で山地の半日陰の湿地に自生する1年草。 花期は7~10月。
名前の由来:花が黄色のツリフネなので“キツリフネ”と名づけられた。


マツモトセンノウ

2007年06月27日 | 園芸種
畑で咲き終わった左の花、親戚から「切花に良いから持って帰れ」と言われ、名前
を知らないまま貰って来たものだ。
所が、近所の人が「マツモトセンノウではないか?」「少し株分けしてくれ」と言う。

調べてみるとどうやら正解らしい。 どうもこのセンノウの仲間は、エゾセンノ
ウ、エンビセンノウ、オグラセンノウ、ガンピ、センジュガンピ、ツクシマツモ
ト、フシグロセンノウなど種類が多く分かり難い。

だが、挿し芽か種まきで容易に繁殖出来そうなので、リクエストにお答えしようと思う。
マツモトセンノウ(6/1 撮影)フシグロセンノウ(8/8 撮影)

マツモトセンノウ(ナデシコ科、センノウ属)
中国や朝鮮半島が原産地らしいが、阿蘇山の草原に自生する“ツクシマツモト”の
栽培種という説もあり、江戸時代から多くの変化花が作られ、現在では赤、白、
橙、桃色など多くの種類が売られていると言う。 多年草。

(特徴)
茎や対生する葉は暗赤紫色で全面に毛がある。
6~8月に、茎の先に径が4cmほどの深紅色の花をつける。花弁は5枚で先端は
2浅裂し、更に不規則な歯牙がある。 
花柄は短く毛が密生しており、ガクは円筒形で上部に長い軟毛がある。

(名前の由来)
“マツモト”については、
 ・松本(市)で自生していたから、
 ・花が初代松本幸四郎の家紋に似ているから、などの説がある。

“センノウ”については、中国から渡来して京都の仙翁寺で栽培されていたナデシ
コ科の“仙翁花”に花が良く似ている事から名づけられた。


ムシトリナデシコ

2007年06月26日 | 園芸種
昔から畑で生き続けているこの花、毎年幾ら引っこ抜いても絶える事が無いほど生
命力がある。 
しかし、恥ずかしながらこの花の名前が“ムシトリナデシコ”とは全く知らず、茎
の一部から粘液を出している事も気がつかなかった。

粘液を出すのは花を守る為だそうで、未だ昆虫が捕まっているのを見た事は無い
が、生物が種を守る為の知恵にはほとほと感心する。

ムシトリナデシコ(ナデシコ科、マンテマ属)
ヨーロッパ原産で江戸時代に渡来し、全国至る所で生育している1~越年草。
名前の由来は、茎の上部の所々から粘液を出して虫を捕らえる事から名づけられた
と言うが、粘液は下から登って来る虫から花を守る為のバリアーの役目を果たして
いるらしい。