里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

高見山の植物、ホルトノキ、ビャクシン

2006年12月14日 | 野外講座
今日は、NHKの野外講座に参加した。
場所は、尾道市の向島(瀬戸内しまなみ海道の最初の島)。

先ず向島洋ランセンター前でホルトノキを見学し、次いで高見山(283m)で瀬戸内海
の展望を楽しみ、最後に岩子島の阿弥陀寺で広島県の天然記念物に指定されている
ビャクシンを見学したが、連日来の雨続きなのに今日だけ晴れ、久し振りに楽しむ事
が出来た。

(向島、岩子島の観光案内図)


ホルトノキ(ホルトノキ科)
千葉県以南に自生する高さ10mの常緑高木。 別名は、モガシ。 
広島県では、島や沿岸部の温暖な地域のお寺や公園に稀に植栽されているそうで、この
向島の木も洋ランセンターの前に植えられたものだ。
名前の由来については、
 ①“ホルトノキ”は、“ポルトガルの木”が訛ったもので元はオリーブを指したが、
  江戸時代に平賀源内がこの木をオリーブと間違えた為に“ホルトノキ”と呼ばれ
  るようになった…と言う説のほか、
 ②ポルトガルから来たと言う説もあるらしい。
6月頃穂状の小さな白い花をつけ、実は初めは緑色、冬になり熟して来ると黒紫色に
なるとの事だが、確かに実はオリーブにそっくりで、葉はヤマモモに良く似ている。

ビャクシン=柏槙(ヒノキ科)
別名をイブキ(伊吹)とも言い、その変種にはシンパク=真柏(ミヤマビャクシン=深山柏槙とも言う)がある。
本州以南の暖かい太平洋岸に散在して自生する常緑高木で、高さは15~20mにもなり、主幹はねじれる事が多い。
神社やお寺の庭に良く植えられているが、この阿弥陀寺の木は、巨樹である上に主幹
が直立しているのが珍しく、広島県の天然記念物に指定されたのだそうだ。
 樹 齢   :不 明 
 根周り   : 3.4m
 目通り幹囲: 3.7m
 高 さ    :約16 m
ホルトノキビャクシン