里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

熊野の大トチの木

2011年09月14日 | 花 木
255 号線から254 号線を通って帰る途中に、“熊野の大トチ” という案内標識があった
ので寄ってみた。

すると、大羽川沿いに双幹の巨樹があった!
幹周り12.2m、樹高30mで、根元にある空洞には30人も入れるほどの日本でも有数の
巨木で、国の天然記念物に指定されているのだそうだ。
後ろの2本の杉の木の間には、大山祇命を祀った小さな祠があった。
イザナギ、イザナミの子で、山の神、水の神、田の神として信仰されたそうなので、この
巨木を神木と考えたのか、或いは水源を神の恵みと崇めたのであろう?


地面に実が落ちていたので二つ貰って帰り、殻から取り出してみると栗に似た種が出て
来た。 
見たところいかにも美味しそうだったので試しに齧ってみたところ、渋みは感じられなかっ
たものの、後口にほんの僅か酸っぱいような刺激が残った。
古くから各地で渋抜きして食べられてきたと言い、現在でも各地で栃餅栃の実せんべい
に加工して売り出されているらしいが、今度試食してみるとしよう。