里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

貿易自由化?

2010年10月28日 | 政 治
我が国は輸出立国の国なのに、米国やEU等とFTA(自由貿易協定)を結んだ韓国に
先行され、これから先は米国やEUなどの市場で韓国に席巻されてしまうと懸念されて
いる。 日本の製品はそうでなくても値段が高い上に、相手国へ輸出した際に関税を支
払わなければならなくなるのに対し、韓国は関税無しで輸出できるので競争に負けてし
まうからだ。

ここに来て、日本は太平洋を取り巻く国々との自由貿易協定(TPP)に参加するかどうか
についても賛否の激論が交わされている。
通常の自由貿易協定(FTA)とは違って、全ての物品の関税を即時又は10年以内に撤
廃するのが原則で、そうなると日本の農業は壊滅的な打撃を受けてしまうからだ。

世界の穀物は自国消費が中心で、国際市場には約1割しか出回っておらず、それを全て
の輸入国が奪い合っており、需給のバランスが崩れると食料自給率の低い国などはたち
まち飢えてしまうのが現状だそうだ。
しかも、現在(2010年)の世界の人口は約70億人だが、あと35年もすると世界の人口は
30%も増え90億人を超えると言われているそうで、そうなると大量の餓死者が出るか、
或いは食料を巡って戦争が起きるとも言われている。

輸出競争に負けるのも困るし、かといって食料が買えなくなるのも困る!
与野党で権力争いをしたり、経済団体と農業団体が自分達の利益だけを争ったりする事
なく、日本全体で智恵を絞って貰いたいものだ!

〔1950~2050年に於ける世界の人口推移〕…総理府統計局のデータから引用


TPP環太平洋パートナーシップ協定
2006年に、シンガポール・ニュージーランド・チリ・ブルネイの4ヵ国で締結した協定で、
貿易や投資、人の移動などの幅広い分野の自由化を目指す。 全ての物品の関税を
即時又は10年以内に撤廃するのが原則。
現在、米国・オーストラリア・ペルー・ベトナム・マレーシアの5ヵ国も参加する方向で交
渉しており、それらの9ヵ国が11月9日に事務レベル会議を開催する予定で、そこに未
だ正式に参加表明していない日本・カナダ・フィリピン・中国の4ヶ国も招かれている。

〔TPP締結・交渉国の国名及び2009年名目GDP〕…H22.10.28付け日経新聞より引用
  国  名  名目GDP
シンガポール   1820億ドル
ニュージーランド   1180億ドル
チ  リ   1620億ドル
ブルネイ    100億ドル
米  国14兆1190億ドル
オーストラリア   9940億ドル
ペルー   1270億ドル
ベトナム    930億ドル
マレーシア   1930億ドル
日  本 5兆 680億ドル



最新の画像もっと見る

コメントを投稿