里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

公正な報道?

2011年02月12日 | 政 治
昨年2月に、トヨタ車ユーザーへ「運転を止めるべきだ」と米議会で証言したラフッド
運輸長官が、今度は自分の娘に「トヨタ車は安全だから買っても良いと助言した
と記者会見で話したそうだ。
米運輸省が「エンジンの電子制御システムに欠陥は無い」と結論を出した事を受けて
の発表だが、その白々しい言いようには恐れ入る!

それよりもっと腹立たしいのは、マスメディアだ。
事故の原因がトヨタにある!」とあれほど喚き散らしておきながら、この期に及んで
関心は薄いのだそうだ!

報道に携わる連中は「国民に真実を伝える義務がある」という大義名分を掲げてはいる
が、その実は自分達が大した検証をするでも無く、視聴者の歓心を引く為に被害者と称
する人達の一方的な話をわれ先に伝えるばかりで、後は知らん振りをしている。
ラフッド長官そこのけの厚顔無恥なやり方には“大義名分”のかけらも感じられない!

この騒動の発端は、トヨタ車のアクセルペダルの不具合とそれに対するトヨタの対応の
まずさだそうで、それに対する責めは当然トヨタが負うべきだ。
しかし、その後に続く騒動は、GMが日本車との競争に負けて破綻し“日本憎し”の思い
が強くなっていたところへ、秋の中間選挙を控えたGMの地元の議員達が殊更に騒ぎ、
それをマスメディアが毎日毎日煽り立てた事にあると感じる。

2001年9月の“アメリカ同時多発テロ事件”の時もそうだ。
マスメディアが、非道なやり方を非難する報道をするのは当然の事だが、その後に続く
アフガニスタンやイラクへの侵攻に従軍してアメリカの報復をこれでもか、これでもかと
報道してしまった。
挙句の果てに、イラクからは核兵器や大量破壊兵器も見つからなかったにも拘らず、
マスメディアは例によって知らん振りだ。

お陰で割を食ったのは、報道された側だ。
トヨタは、販売不振になった上に、制裁金を支払わされたり今なお多くの訴訟を抱えて
いるし、イラクに至っては多くの生命や財産が失われてしまった!
マスメディアは、どう見ても真実を伝えているとは思えず、ターゲットを皮相的で一方的
に批判する洪水のような報道をするばかりで、結果については何も責任を取らない。

何かと“報道の自由”を叫ぶマスメディアだが、同時に自分達には“真実を伝える義務
と“報道の結果に対する責任”がある事を自覚し大いに自己批判をして貰いたいものだ!


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2 コメント

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まさにその通りです (aki)
2011-02-13 00:53:32
私も以前から新聞やテレビの報道は信用しないことに
しています。視聴者受けしたいテレビと一緒になって
ことさら真実を見極めないでいかにも真実であるか
のように報道する新聞もひどいものです。

アメリカの日本叩きは自分達の劣等感の表れとしか
思えませんね。日本企業はもぐらたたきに会わない
ように気をつけないといけないようですが常に優位にに立っていなければ収まらないアメリカ人の驕りでしょう。
報道したらその責任を誰が取るのか書いたが勝で後は知らないなんて無責任です。
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お詫び? (仙人)
2011-02-13 18:14:49
執拗に被害者や加害者の家族にインタビューを求めるマスコミは、松本サリン事件では河野さんを犯人に仕立てあげてしまいました。
イラク戦争では「アメリカに協力しなければ…!」という論調に流され、結局はあの戦争をまるで“サダム フセインという悪漢をやっつける”西部劇のように報道しただけでした。

いずれもマスコミが先頭に立って騒ぎ立てたものですが、報道が誤っていた事が分った段階で、小さな“お詫び”の記事を載せて終わりです。
本当に、それで許されるのしょうかね?

今日の産経新聞が、ネットで「中韓家電が日本市場に“侵攻”」と載せていました。
何周か遅れてアメリカを追う日本も、やがて“中韓バッシング”をするようになるのでしょうか?
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