里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

野生化したフランスギク

2008年05月29日 | 園芸種
ササユリ山から帰る途中、至る所でフランスギクが咲いていた。
先日行った因島でも「マーガレット?」と間違われるほど良く似た花で、おまけに
ヨーロッパでは昔マーガレットと呼ばれていたそうだ。
現在、日本ではモクシュンギク(木春菊)をマーガレットと呼び、このフランスギ
クとは別種だとされている。 花がそっくりな上に、命名も一寸ややこしい。
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帰り道に野生化しているフランスギク(→花)因島で野生化しているフランスギク(→葉)

ところで、道端で至る所に群生しているのは先ずフランスギクと考えて良いそうだ。
フランスギクは、元々寒冷地の植物で日本の高冷地で広く帰化しているのに対し、
マーガレットは、日本では温暖地でなければ越冬出来ないからだそうだ。

もう一つ良く似た花がある。 こちらは秋咲きの自生種のミコシギク。
鯉が窪湿原に自生しているので、もう一度見比べてみるとしよう!

フランスギク(キク科、キク属)
ヨーロッパ原産の帰化植物で、江戸時代末期に入って来た多年草。
中世以前のヨーロッパでは、フランスギクとヒナギクがマーガレットと呼ばれてい
たが、日本ではマーガレットは別種。
葉は浅く切れ込んでいる。 花期は5~7月で白花。 

マーガレット(キク科、キク属)和名:モクシュンギク(木春菊)
日本では、モクシュンギクをマーガレットと呼ぶ。
カナリア諸島原産で本来は宿根草だが、日本では温暖地でなければ越冬できない。
葉は切れ込みが大きく羽状に裂ける。 花期は3~7月で、白花のほかに黄色や桃
色、八重や丁字咲きもある。

ミコシギク(科、属)別名:ホソバノセイタカギク
本州、九州で山地の湿った場所に自生する多年草。
葉は細い線形で、鋸歯はない。 花期は9~10月で白花。


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