里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

こんな植林ビジネスもあると言う話

2007年08月30日 | 植 林
友人から植林ビジネスの誘いがあった。
某企業に投資するとその企業が外国へ植林し、成長過程では樹木が吸収する炭酸ガ
スを炭酸ガス排出枠として売り、成木に達すると伐採して家具や建材用として売った
後、諸経費を差し引いて還元するのだそうだ。

樹種は桐の一種で成長が早く、4~6年で直径は40~45cm、容積は1m³ の
成木になり1本が500ドルで売れると言うし、伐採後も切り株から何回も発芽し、
生育中は炭酸ガスを1年間で1本当たり136kg吸収するので、その分だけ炭酸
ガス排出枠として売れると言う。

投資額については、
・先ず、契約期間1年の投資契約を結んで3本分約25万円を支払い、
・その後1年毎に契約更新料10,500円を支払うのだそうだ。

つまり、3本を購入して6年後に売却すると仮定して計算すると、
投資額=3本分の価格+更新料6回分≒ 25.0 + 6.3 ≒ 31.3 万円
粗収入=6年分の炭酸ガス排出枠売り上げ+材木売却益
     ≒ 0.49 万円+(500ドル×115円×3本/10000)≒ 17.74 万円 
  ※6年分の炭酸ガス排出枠売り上げは、私が次式で計算した。
   (1本当たり吸収量0.136t)×3本×6年×(t当たり排出枠単価0.2万円)
差し引きすると粗利益段階で 13.56 万円の赤字になる。

ちっとも儲けにならない話なので訳を尋ねてみると、
「自分が契約した後、次の契約者を獲得すればその3本分の契約金の中からボーナ
 スが貰え、契約獲得数が多くなると更に新たなボーナスが貰える」 と言う。

何だ、これでは環境保全を謳い文句に利殖で庶民を釣る、新手のマルチ商法では無
いのか? 最後に多くの人が泣きを見そうな感じがする。
話通り数年毎に材木が売れるのであれば、或いは採算がとれる(?)のかも知れない
が、それまでに企業が破綻する可能性の方が大きいと考え、私は丁重にお断りした!



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2 コメント

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うっかり出来ないです (aki)
2007-09-01 00:04:07
取らぬタヌキの皮算用ではないけど何だかふわふわと雲の上でも歩いてるような足元定かでない話。
こういう話に乗せられて出資する人もいるんでしょうね。

いまだに振込みサギに遭ってる人がいるとか・・・
そんなにお金がいらなきゃぁ私にくれないかな~
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マルチ商法 (仙人)
2007-09-01 18:42:49
最初の日に一人の人が二人を勧誘し、次の日にその二人の人が二人ずつ勧誘する(つまり会員が毎日2倍に増える)としたら、
・10日後には1024人になるだけですが、
・20日後には105万人近くになり、
・27日後には1億3000万人を超えます。

誰しもこんな理屈は分かっていて、何とか儲けて逃げようとするのでしょうが、誰かがババを掴む事になります。
ご愁傷様ですね!
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