NHKの『世界ふれあい街歩き』という番組がある。
文字通り、有名無名問わず世界の街を訪れて
足で歩ける範囲のエリアを一日かけて見てまわる。
この「足で歩ける範囲」というのが大切なポイント。
設定としては、カメラの視線が旅人の視線。
あっちこっちを見ながらゆっくりゆっくり歩く。
カメラだけ抱えて歩くわけだから
狭い路地なんかも平気で入っちゃう。ひとんちまでも。
この設定が、画面を通して観ている私たちに
臨場感をもって街の空気を伝えてくれるんだ。
歩いていると道行く人とすれ違う。
気になる人には「こんにちわ」「それ何ですか?」なぁんて
話しかける。
相手は大抵その街に住む人々。
どこの国の人々も気さくであったかいなぁ~なんて感激する。
向こうからすると、どうみても「取材のクルー」だろうけど
みんな自分の街のことを訊かれるのがうれしいみたいだ。
そう映る。
「どこから来たの?」なんて尋ねてくる人も!
まるで旅人に話しかけるみたいに。
午前中から夕暮れ、陽が沈むまで歩く。
場所によっては午後9時になっても明るい。
あ、そういえば、バッテリーライトを照らして歩く
というのを見てないな。
陽のあるときに街のあかりのなかで歩いているのかも。
そんなのんびりした街の風景にナレーションが入る。
ナレーションというより旅人の声だ。
歩きながらのひとりごと、人々との会話。
そうゆうナレーションはとてもデリケートに入ってきて欲しい。
そう思う。
見上げて3階で洗濯物を干しているおばちゃんに声をかけるのと
そこのベンチに腰掛けてるおじいさんに声をかけるのと
家の中を案内してもらいながら話すのと
夕陽を眺めながらつぶやくのと・・・etc.
これらの声の出し方は絶対に違うはずだ。
あくまで"旅人の位置"から声を出して欲しい。
画面がそうゆう絵だから。
観ている人がそこに身をおいてしまっているから。
芝居じみてもいけない。
調子ではなく、その場の空気を考えて語る。ヘンな話、
うしろで観ている人(視聴者)を意識して、ともいうのでしょうか。
それがうまくいってる時の旅人の声はとても心地良いんです。
これは朗読の中でも通じることで、
会話文を読むときなどに意識しなければならない大切なことだと
思っています。
この台詞はどんな状況の中だれに向かって発しているのか。
相手のある芝居と違って、朗読はすべて自分で語らなければならない。
自分で物語の空気を悟って(笑)
距離感を意識してきかせていかなきゃならない。
きいているお客さんの頭の中に描かせるために朗読者のできる工夫。
いやぁ、朗読ってホント面白いですね!では、また。
文字通り、有名無名問わず世界の街を訪れて
足で歩ける範囲のエリアを一日かけて見てまわる。
この「足で歩ける範囲」というのが大切なポイント。
設定としては、カメラの視線が旅人の視線。
あっちこっちを見ながらゆっくりゆっくり歩く。
カメラだけ抱えて歩くわけだから
狭い路地なんかも平気で入っちゃう。ひとんちまでも。
この設定が、画面を通して観ている私たちに
臨場感をもって街の空気を伝えてくれるんだ。
歩いていると道行く人とすれ違う。
気になる人には「こんにちわ」「それ何ですか?」なぁんて
話しかける。
相手は大抵その街に住む人々。
どこの国の人々も気さくであったかいなぁ~なんて感激する。
向こうからすると、どうみても「取材のクルー」だろうけど
みんな自分の街のことを訊かれるのがうれしいみたいだ。
そう映る。
「どこから来たの?」なんて尋ねてくる人も!
まるで旅人に話しかけるみたいに。
午前中から夕暮れ、陽が沈むまで歩く。
場所によっては午後9時になっても明るい。
あ、そういえば、バッテリーライトを照らして歩く
というのを見てないな。
陽のあるときに街のあかりのなかで歩いているのかも。
そんなのんびりした街の風景にナレーションが入る。
ナレーションというより旅人の声だ。
歩きながらのひとりごと、人々との会話。
そうゆうナレーションはとてもデリケートに入ってきて欲しい。
そう思う。
見上げて3階で洗濯物を干しているおばちゃんに声をかけるのと
そこのベンチに腰掛けてるおじいさんに声をかけるのと
家の中を案内してもらいながら話すのと
夕陽を眺めながらつぶやくのと・・・etc.
これらの声の出し方は絶対に違うはずだ。
あくまで"旅人の位置"から声を出して欲しい。
画面がそうゆう絵だから。
観ている人がそこに身をおいてしまっているから。
芝居じみてもいけない。
調子ではなく、その場の空気を考えて語る。ヘンな話、
うしろで観ている人(視聴者)を意識して、ともいうのでしょうか。
それがうまくいってる時の旅人の声はとても心地良いんです。
これは朗読の中でも通じることで、
会話文を読むときなどに意識しなければならない大切なことだと
思っています。
この台詞はどんな状況の中だれに向かって発しているのか。
相手のある芝居と違って、朗読はすべて自分で語らなければならない。
自分で物語の空気を悟って(笑)
距離感を意識してきかせていかなきゃならない。
きいているお客さんの頭の中に描かせるために朗読者のできる工夫。
いやぁ、朗読ってホント面白いですね!では、また。