知人から杉浦日向子さんの漫画を借りました。
読みながら、これ漫画もいいけど何とか文章にできたらいいのに
と思う作品がたくさんありました。
どうしてそう感じるんでしょうね。
かっこ良く云うと、絵が雄弁に物語るんです。
町人、お店、お屋敷、侍、吉原、三味線の音、川辺の風景、
太鼓持ち、呑んだくれ、思慕、怨念、憐憫、諦観、、、
江戸の風景や人間模様が美しくて色っぽくていなせで
「あぁ、文章にするとどんな表現になるんだろう」
と考えてしまいました。
漫画は漫画の良さだから、それを文にするなんて愚の骨頂!
と云われるやもしれませんが、
朗読したくなるんですよ、つまり。
その世界を朗読してみたくなるのです。
杉浦氏に頼みたくともすでに鬼籍に入られているし。
残念です。
江戸を舞台にした小説を読めば?
と云われるでしょうが、そうでなく、
あの杉浦日向子さんの漫画を文章にして欲しい、のです。
はい、我が儘はここまで(笑)。
ちょいと云いたくなったのです、本当に。