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「一葉記念館」に行く

2009-03-12 05:00:22 | 朗読あれこれ
                  樋口一葉(右)と「萩の舎」の同門・田中みの子




かつての吉原に近く、
そして一葉が一時、荒物駄菓子店を営んだ住居跡のすぐそばにある
「一葉記念館」を訪れました。

チラシの写真にもあるように
“樋口一葉と明治のファッション”
という特別展に惹かれたのです。


「一葉って字もうまかったのねぇ」
「分家した次兄の虎之助さんの行方が気になるぅ」
「針仕事に洗い張りか、ひぇ~っ、アタシにゃできねぇできねぇ」
「案外あっさりとネクストステージに移れる人だなぁ」
「浦野理一の“一葉の蝶”、ステキ」
「あ、辻村寿三郎作の一葉人形だ!」
「一葉作品はこれもこれも映画化されているね」
「1872年生まれ、少し長生きしてくれれば戦後まで生きられたんだ」


勝手なことをつぶやきながら
一葉の短い人生と
明治の女性の日常と
“塵の中”での観察眼に
思いをはせました。
※一葉は(吉原にほど近い)龍泉寺町での日々を「塵の中」を称し日記をつけていました。
 これが後の作品に大いに影響したことは想像に難くありません。


“奇蹟の十四ヶ月”といわれた本当に短い間に
「大つごもり」「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」など
世に残る大作を書いた樋口一葉。

いまは五千円札の顔として鎮座しておられますが、
さて、彼女の本望かどうか・・・。
天才作家は、意外に出世欲は無く、
好きな人と幸せな結婚ができたら・・・と、
そんな願いを叶えたかったようにも思えるのです。


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