寺山修司編著の
『日本童謡詩集』(立風書房)
が面白いです。
氏いわく
「ひとは、子供時代を唄うことによって、
みずからの現在地を確かめる。
「童謡」は、大人のなかによみがえることによって、はじめて
人生の唄としての値打ちを獲得するのだ。」
あぁ、私にも覚えがあります。
寺山修司が「童謡」と位置づけるのは、
子どもの頃よくきいて口ずさんで
大人になって唄ってみてまたグッとくるものですから
そのラインナップはとても楽しいものです。
椰子の実
砂山
どこかで春が
朧月夜
村祭
・・・・・
これらは当たり前でしょうが、
美しき天然
唐獅子牡丹
上海帰りのリル
少年探偵団のうた
時には母のない子のように
・・・・・
この辺りのチョイスはさすがです。
読みながらつい唄いたくなる本。
アタシはあの唄が耳に残ってるよ、なんて
話がはずむ本。
自分の「童謡」をみつけてみたくなります。