”恩”についてこんな素敵な話しを思い出しました。
それは、タクシ-の運転手さんから聞いた事です。
戦争で中国に行ってた時、日本兵に若い10代の少女を慰め者として
あてがわれた。しかし、その彼はあどけないその少女に触れる事が
ためらわれた。「ここを逃げなさい」と。
その兵隊は上官にビンタを貰ったのは当然の事。
それから時が流れました。
どうして、その少女が私を探し出したのか想像できません。
でも、彼女は私を探し当てたのです。
「貴方は私の命の恩人です。私を人間として扱ってくれたのです」と。
1年に1回彼女は私に会いに来ます。
これが彼女からのプレゼントですと、腕にはめている時計を嬉しそうに見せてくれました。
ですから、私は1年間こずかいを貯めて彼女に渡すのです。せめてもの償いに。
皆がこのような考え方であれば戦争など起こる筈はありません。
心の中がぽ-っと暖かくなりました。