その女性は大震災以前に東北を旅した。
その際、道端の雑層の中に小さな菊の芽を見つけた。
それを持ち帰って「いつか故郷に帰れたらいいね」と話しかけ
愛情込めて育てた。
しかし震災があり、半ば諦めかけていた。
ある時、新聞の記事に目が止まった。
被災地で今も花を育てている婦人の話に。
その後、人を介して其の婦人に連絡をとり一連の事情を説明した。
「私が里親になりましょう」と。
菊の鉢植えはついに里帰りが出来ました。
今は、東北と東京で姉妹の菊が大切に育てられています。
その菊は”幸福の菊””平和の菊”です。